令和2年 2月25日 時間外労働月203時間 希望(妻との初詣)を語った直後自殺した
のは、2018年12月です。
2月24日 朝日新聞より
安部内閣の働き方改革(現場をしっかり検討せず見切り発車した杜撰な「働かせ改革」)の
ひずみが今回弱小運送企業の悲劇が出ています。死亡当時(42歳)
脂肪直前の月時間外労働時間203とめっちゃ多く、遺族はそんな過酷な勤務がうつ病を発症
させ、彼を追い詰めたと訴えています。そして運送業の人出不足も無縁ではないとの
記者の見解。2018年の厚労省の全職業と自動車運送業の有効求人倍率は、前者1・5倍
後者の運送は3倍を少し越えています。ですからこの件でも人手不足が深刻で本人に
過重負担になっていました。
▲ 事件の経過
この男性の妻によると、男性はもともと大型トラックの運転手。食料品などを運ぶ運送会社
から誘われ、2014年に入社。埼玉県の新しい物流センタ-が立ち上がるタイミングだった。
運行管理者の資格を持っていたため、運転手の手配や冷凍倉庫の在庫管理に責任をもち、
センタ-長を任されていた。昼は取引先とのやり取りに追われ、夜も運転手たちからの連絡が
飛びこんでくる。もともと数人で分担していた事務作業も、根がまじめで仕事ができたから
ひとりでこなす量が増えていた。。午前7 時から午後11時ころまでの働くことが日常に
なった。職場に人いないと電話が彼の携帯に転送されるため、深夜の呼び出しも珍しく
なかった。妻は時折、声をかけた。「生きてさえいればなんとかなる。仕事がきつければ
やめちゃいな。」そんな時彼は、「もうちっと頑張る」と答えた。
仕事量は増える一方だった。なくなる一年位まえから、休みがとれなくなった。
2018年11月頃から自らトラックに乗るようになった。繁忙期の年末に向けて人繰りが
つかなくなったのだという。埼玉県と京都府を往復したこともあった。会社で寝泊まりする
日も増えた。時々頭が痛いと訴え、頭痛薬を手放せなかった。12月25 日、男性は
クリスマスケ-キを手に午後11時頃帰宅した。取引先の菓子業者からもらったという。
一緒に食べながら「初詣は佐野厄払い大師に行こう」「来年は結婚10年目だから一緒に
何とかしようね。」と語り合った。日付けが変わって午前2時ころ、携帯電話が鳴った。
彼は「トラブルがあった」といって会社に向かった。「いってらっしゃい。気をつけてね」
それが生前の最後の言葉になった。その日の午前6時半ごろ彼は、神奈川県内の高速道路
の路側帯に車を止め、高架下に身を投げた。車の中に残されたノートには妻へのメッセージ
があった。「今までありがとう。何もできなくてこめんね」切羽詰まったぐちゃぐちゃの
字だった。 妻は考え続ける。「ちゃんと帰ってきて」といえばよかったのか、仕事を
やめさせるべきだったのか---。」会社帰りの電車の中で夫が自分のあだ名を呼ぶ声が
聞こえた気がして、涙が止まらなくなったこともある。」
▲ 続く運転手不足 相次ぐ労災事故
彼は妻に対して「運転手同時に2人辞めてしまい、求人出してもなかなか応募が来ない」と
打ち明けていたという。運転手不足は業界の課題だ。昨年12月の「自動車運転の職業」の
有効求人倍率3・39倍(パ−トを含む)で全職業平均1・53倍を大きく上回っている。
帝国データバンクの集計では、人手不足のを要因とした道路貨物運送業の倒産件数は
2013から19までに74件あり、全業種でもっとも多いという。
人手不足が続くと長時間労働を招きやすくなりそれが、それが今回のような悲惨な労災
事故になります。
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担当:佐野(さの)
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