メリハリの効く

 

日本では伝統的に、ロジャ−スの非指示的な来談者中心のカウンセリングが未だに主流の

座を占めています。しかし、私は、基本的なスキルは大切にしていくつもりですが、対象と

なる人々は、その時々で感情や考え、行動が変化する存在ですので、型にはまった対応法

では、どうしても無理が生じてうまく機能しないことを自分自身も体験しています。 ですから

クライアントの実態にあった対応のできる他のカウンセリング手法(認知行動療法など)で

対応したり、コ−チング手法を活かして承認したり、励ましたり、時にはアドバイスすること

もクライアントの状況次第ではとても必要です。  次に挙げるのは就労支援等に対してクライア

ントの目的意識のレベルに応じた対処法です。

  

 A   「どんな仕事に就きたいか」の目的意識はなく、只お金が欲しいから仕事に就きたい。

     こんなタイプの人にカウンセリングやコ−チングをしても効果は期待できません。

     むしろトライアル雇用のように実際に現場経験を積んでから面談するのが得策

     かと思います。

 B   就職はしたが、目的意識が乏しく、指示命令されると仕事をする程度 で

     仕事への意欲はない。こういうタイプの人には、レベルアップのための研修や

     色々な体験を積ませて仕事上の能力向上に努めるようアドバイスことが 

     望ましいです。このタイプの人は、自己評価が低いので上司の承認スキルが必要

     です。  上司は、仕事を遂行していく能力の向上を見て「ほめる」ことで

     「 自分は必要とされる人間なのだ」という自覚を持たせると意欲は高まります。

 C   仕事への目的意識は、あるが曖昧さがある。 どのようにして目標に到達すれば

     よいか分からず、あせっている場合。

     このタイプに近い人と以前面談したことがあります。本人は事務職に就いていました。

     しかし、退職してじっくり次の仕事のことを考えようとしていても、そわそわした

     とのこと。「このそわそわ」が自分でも分からなかったようでした。 私は、何か

     彼女のなかで新しく生まれようとするような胎動を感じましたが、彼女の思考を

     妨げないように傾聴している中で、「自分は、事務処理の仕事よりも、接客の

     仕事がしたいと開示しました」 そのためのカウンセリング研修のことも意識

     していました。後で 「 気持ちがすっとした。」といったのは、自分の進路がはっきり

     したからです。感情の明確化によってそのようになりました。

  D  このタイプの人は、専門職、経営者、コンサルタントの人に多くみられ、目的意識

     が高く、少し視点をアドバイスしたり、計画の実行前にためらっている時

     信頼できる人に「あなたならできる」と承認をもらうと動きだします。

   

   ◎ 以上の4つのタイプの面談の進め方を見抜く(見立て)が出来ますと面談も比較的

      円滑に進めることができますし、クライアントの方にとっても心地よいと思います。

       社員の自立のレベルとしてAからB、CさらにはDのレベルに到達できるようメンタル

    面の教育として大切です。

  

   ◎ 認知行動療法(CBT)の活用

    うつ、統合失調、発達障害、境界性人格障害などのクライアントに

    ついては、状況に応じてこの手法を導入しますし、今新たに補充の

    意味でフォ-カシングの導入を検討しています。

        土日にわたってその道の権威者のひとり池見陽先生から指導頂いた

    折、認知再構成法では、強く出たホットな感情を

    カウンセリングの過程でその程度を%で数値化していますが 、この

    数値は、曖昧な感じがして、何かクライアントの気持を明示する

    方法はないかと日頃考えていたことをふと思い出しました。

    体感したフェルトセンスを画用紙に描くア-トセラピイの

    実習があり、それにより体のどこで感じ、それはどのような事と関係が

    あるのか、尋ねてさらに進めていく中、その画像が刻々と変化していく

    のが分かります。それにより感情の変化が分かります。

    先生にこのフェルトセンスを活かした手法をCBTに取り入れても

    宜しいか質問しましたところ同意して頂き感謝でした。

    

 ◎あるメンタルのコンサル会社の社長加藤澄江先生から頂いたMAILは、皆様

      にも参考になります。

    先生の講座での質問「コミニュケ−ションで、あなたは、何 を大事にして

    いますか?  ある人の答えは「沈黙」   答えた人は精神科医でした。 

    患者が自分の言いたいことを言い出せるようあえて『沈黙する」とのことです。

    ゛゛相手の心が弱っているとき、立場関係が自分の方が上にある時

    そんな時ほど「沈黙」が大切なことの例です。

       

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愛知県名古屋市・日進市を中心に活動する佐野カウンセリング社労士オフィスです。

当事務所では、職場や家庭などの人間関係、仕事の重圧などに起因するストレス、悩みに対するメンタルカウンセリング(認知行動療法を含む)を行っています。

また就労、解雇等労務管理上の法的クリア(コンプライアンス)や労働者のメンタルヘルス、労災事故から守る安全衛生対策などの指導、助言も行っています。

安心して気持ちよく働ける快適な職場環境づくりのサポ-トこそ私の使命です。お気軽にお問い合わせ下さい。

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