9月25~ 先生のものさしだけでは測れない子供の心 その2

         9月25~26日  先生のものさしだけでは測れない子供の心 その2  袰岩奈々先生執筆

   その1の「先入観」の続きとして、次に筆者は自分が自覚できない「先入観」について

   述べています。

     <無意識的バイアス>

   このテ-マについて、筆者は2000年代になって注目されてきた「無意識バイアス」

   ついては、男女共同参画学協会連絡会のこのことに関する啓発パンフレットによれば

   これは、誰もが潜在的にもっている偏見のことで、それまでの環境や所属する集団内で

   無意識に刻みこまれるものとされている。知らず知らずの中にそのように考えるように

   なっているので、その思い込み(偏見、差別意識)i気づくことや変えることが困難と

   言われている。筆者は男女間の偏見意識に言及しているが、私がよくこだわって

   いるのは、障害者に対する偏見、差別です。 

   私自身については、ブログの始めの方で述べていますように、中学の教師をしていた頃

   教師間の人間関係、生徒指導のことなどで悩んでいた時、偶然知り合いになった春日井の

   コロニーの職員を通して自閉症の子供と出会い、彼等の描画を通して職員の説明を受けて

   障害者を含めた人間観、教育観が土台から変わりました。

   忍耐強い愛が自分が関わる相手の人格に影響を与えることもあるという気づきです。

   でも言葉としては美辞麗句はいくらでも言えます。

   そのような愛が自分にはないことに気づいたことがスタ−トになりました。 

   教員時代は上記の例を除いて殆ど障害者と接することはありませんでしたが、

   東北大震災直前頃からNPOで障害者の方々とカウンセリングしたり、一緒に人間関係の

   学びをしたり、キャッチボールをすることもあって、障害者という意識をもたず

   自然体で交わりをさせて頂きながら色んな学びができて感謝でした。

   でも時として悲しい事件にも遭遇しました。

   つい3日前に話していたのに、自殺したとの知らせを受けた時は大変ショックでした。

   ですから、いざという時のリスク対応の心構えも強いられることもあります。

                 <ネガティブ・ケイパビリティという力>        

        表題を文字通りに捉えれば、「否定的可能性」ということですが、筆者の説明によれば

   容易に答えを出さない、容易に答えの出ないものに耐える力を"ネガティブ・ケイパ

   ビリティ"と呼ぶとのこと。レッテル貼りの対極にある力とも言えるとの指摘。

   例えば不登校にある子供に対して「本人の意志が弱い」というような見方をすると

   意志の弱さを裏付けるような行動ばかりに目が向いてしまう、というようなことが

   起こりかねないと。先入観に引っ張られていく感じがします。

   「母親の過干渉が原因だ」と決めつけるよな場合も同様で、過干渉が起こっている場面

   ばかりをピックアップし、これを変えることが目的になってしまいかねない(視野の狭さ)

        (固定観念)に縛られて子供や親の変化について気づきにくくなってしまう場合もあると。

   (問題の解決のためには)筆者は、「問題の原因や問題のあり方の特定は一時棚上げにし、

   どこにアプローチすれば、一番変化が起こりやすいか、子供の元気が戻るように 

   サポ-トするとしたら、どういったことか、などの視点で見ると、新たな関わりが

   見つかることも多いとのことです。

         子供を見る際に安易なレッテル貼りをさけ、常に変化を続ける動的なものとして子供を

   見ていく。あるいは、子供たちの友達や家族との関係などについて、変化し成長する

   ことを前提として見ていく。原因を特定して、わかったような気持ちになることを避ける

   ためにも、すぐに答えを出さず「どういうことだろう」と、時々自分のその子供への

   「まなざしのあり方」を取り出しては、外側から眺められるような力(ゆとりも)、

   ネガティブ・ケイパビリティを身につけることも役立つだろうと。 

   最後のこの太字の箇所では、かってNCRDのコ-チングで指導して頂いた光山徹先生の

   ディソシエイトのことを想起しました。カウンセリングの質を高める上でとても

   大切なご指摘と痛感しました。








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