6月10~13日 部下をもつ人の職場の人間関係 水島広子先生執筆 その1
通例ですと、職場の上司と部下との関係と言えば上司がすでに蓄積している様々な知識、経験を
活かして、市場の動向や職場環境のニ−ズに適切に対処するリ−ダ-シップの発揮を
想像しますが、ここでは、それとは異なって筆者の視点から「望ましいリ-ダ-として
在り方」に述べていることに注目しました。
リ-ダ-の指示命令によって部下を動かすのでなく、リ−ダ-として
機能しているか否かの見極めは、「部下が(上司の意向を汲んで自発的に判断して)目標に
向かって効果的に働いているか否か」であると私は思いました。
あじさいとバラ、ラベンダーセ-ジ、アルストルメリアの組み合わせ
筆者は日頃、クリニックの診療の他に企業の経営者等向けの講演、セミナ-時や、終了後
色々な人々との交わり、相談などによって得た知見をもとに、一般にリ−ダ-として望まれる
タイプとして以下のように述べています。(いくつか抜粋しました)
▲ よいリ−ダ-(こうあるべき)
a 毅然としている(信念を貫くしっかり者) *反面ワンマン、自己主張が強い。
b 人情味ある人 *情に流されることがある。
c 「苦労人」 *その人なりの「あく」があって案外つき合いにくい
d 皆が嫌がる嫌がる仕事を率先してする。(率先垂範) 例えば、後かたずけ、清掃等
*部下はその上司についていけばよいと思い、自発性育たず
このように長短あって、こうあるべきと決めつけれません。ましてや、「人格者であれ」
「誰よりも長く働くべき」など枠にはめられますと、完璧にやろうとすれば息詰まって
燃え尽きてしまいます。こうなれば上記の上司も部下も機能しなくなります。
▲ よいリ-ダ-の条件 部下に効果的に働いてもらうこと
前述の「---べき」のタイプの場合、理想像を追求していくと部下とともに疲れ果てる例に
言及しました。それに対してリ−ダ-部下共にそうならないためには、私は、まずリ−ダ-が
その任務に必要な情報に偏ることなく、自分のメンタルをコントロールするしてバランスを
とることが肝要と感じました。それと筆者のご指摘のとおり、リ-ダ-として意識過剰に
なってしまうと、部下にもストレスを与えることになって身動きがとれなくなります。
ではリ-ダ-としてどう振る舞えばよいのでしょうか?それについては、後述で筆者は、
「ファシリテ-タ-」としての役割を指摘しています。
それは、会議の時、メンバーの状況を判断してうまくかじ取りをしつつ進行役を務める
任務を担います。このような働きが機能してこそ部署の現状にうまく対応して効果を上げて
いけるものと私も思います。その結果として部下も安心して気持ちよく働ける職場環境を
リ−ダ-、部下ともに期待できると思います。
▲ よいリ−ダ-になるためには、リ-ダ-としての自分を忘れる
ここでは、筆者が指摘されるように、新任のリ−ダ-では、経験不足からどうしても、萎縮
して、不安、恐れが支配しがちになり、自信喪失に陥り易くなります。このことでも
「自分にこの任務務まるのだろうか」と内向きになるよりも、視点を変えて「よい職場環境
づくりの力を与えられた(力を発揮できる好機を与えられた)と外向き、前向きに考えた
方がうまくいくことが多いとの指摘は貴重と痛感します。自分のことばかり気にして
部下への配慮することが欠けてしまいます。そうでなくて「良い職場環境をつくる好機を
与えられた」と考えれば周りの部下などに「ここの職場は働き易いか」「やりにくいと
思う点はどこか」と質問してみるなどしてみるとクリエイティブになるとのことです。
この「クリエイティブ」の意味は、リ−ダ-部下共に目標を共有してより良い職場づくり
に参加している連帯感を高めることを示していると痛感します。
ここでも、筆者の説くフアシリテ-タ-としてのリ-ダ-像が見えます。
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