4月7~8日 新学期の児童生徒の不安に気づく 「児童生徒の助けを求める力を育むには」
その1
大阪教育大 水野活久教授執筆 「教育と医学」2018年 4月号より抜粋
筆者は上記の「児童生徒の助けを求める力を育むには」に沿って学校環境に起因する
不安については、彼らの問題行動に焦点を当てて述べています。
「この力を育む」に沿って筆者は、学校環境に起因する不安について、児童生徒の問題
行動に焦点を当てて述べています。
バラと菊とアルストルメリアの組み合わせ、菊でなくスカッシュユリで
よかったのに、色あせたユリの代わりの菊では不調和な感じです
◎問題行動を通して彼等は教師に何を訴えたいのでしょうか?
筆者は「彼らの助けを求める力を育む」については、前半では彼らの対人関係に関する
不安については、いじめを取り上げ、いじめ被害児童生徒が援助の要請出来るようになる
ためには、彼等が教師、SC(スク-ルカウンセラ-)など大人のを援助的であると感じる
信頼関係の構築の必要性について述べ、さらに教師同志(クラス担任、教科担当者、クラブ
担当者、養護教諭等を含めていじめ問題に対処すべきことにも言及しています。
そしてその続きとして後半では、「彼等の助けを求める行動として」の問題行動に焦点を
当てています。
筆者は、今の4月こそが問題行動を予防し、彼らの適応を促進する学級つくりが大切と力説
しています。でもことが起きてしまってからの問題行動と援助要請はどのような関係がある
のか、筆者は、子供は問題行動をすることで助けを求めているのではないかという仮説を
持ち、学校現場を支援しているとの説明があります。その2つの事例が紹介されています。
1 小学生の事例
[小学校4年のA君が教室の中で立ち歩き困っています」。
こんな相談が、新学期も落ち着いてきたころ、管理職から筆者にあったそうです。
筆者が教室に着くと丁度算数の時間。A君は椅子に座っていなかった。
時々立ち歩き、友人のノ-トを覗き込んでいたとのことでした。
少し長い休み時間になったので、担任の教師とA君のことで振り返る時間を持ったそうで、
担任はA君に発達の課題があることを気づいていたとのこと。A君は朗読が苦手。
また、自分の考え方も整理して伝えることが出来ないとのことです。
担任は、A君は読むことが苦手で、どうも問題文を正確に読めていないようだと
筆者に教えてくれたそうです。
筆者は、A君の立ち歩き行動は、「助けを求める行動だと取れないか」と担任に提案
したそうです。そしてその担任は、A君の立ち歩きが特に目立つ国語と算数について、
A君の立ち歩いた回数と授業の様子を記録することにしたとのこと。
翌週担任は算数と国語の立ち歩き回数をメモし、法則を発見したと報告したそうです。
やはり問題文を読むときに、立ち歩きの可能性が高いことが分かったとのこと。
このことについても、保護者と相談していると。
次に担任が取り組んだのは、A君自身が分からないことを受け入れ、助けを求められる
ようになることです。担任は、新しいル-ルをゴ-ルデンウィ-ク明けからこの学級に導入
したとのこと。分からない時には手をグ-にして挙手するル-ルを徹底させたとのこと。
幸い大学生のボランティアが配置され、挙手する子供に対応できる時間帯も増えたと。
A君は時折、手をグ-にして挙手するとのこと。やはり筆者の予想どおり、手をグ-にして
挙手したときは、立ち歩いたり、他の子供のノ-トをのぞき込んだりしないいとのことです。
担任は、この取り組みを続けながら特別支援教育コ-ディネ-タ-とも相談しつつ、A君の
学習支援に取り組んでいるとのことです。
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