1月11~12 日 長生きの秘訣 粟津先生執筆 その2
身近な人達との良好な人間関係は、肉体的な健康を維持するだけでなく、脳機能の
減退を抑えることができ、
長生きにつながることが、この研究によって明らかになったとのことです。
一方友人の数の多さはこれらに関係がなかったとのこと。
身近な人達との人間関係が私たちの日常にどのような影響を及ぼすかについては、皆さんの
多くが体験されたことがあるのではないでしょうか」と。
例えば、両親、配偶者、子供、親友、恋人、職場の同僚、上司、部下先輩といった身近な
人々との関係が何かをきっかけに悪化してしまったとき、そのことに気になり仕事が手に
つかないなくなったような経験は誰もが少なからずあるはず。
エグゼクティブ・コ-チングでも、身近な人との人間関係の悪化がビジネスの
パフォーマンス低下につながった例を沢山見てきたそうです。良好な人間関係の重要性は
年齢や役職に関わらず誰にでも共通するものとのことです。もしかすると皆さんの中には
今までに身近な人との人間関係に悩んでいる方がみえるかも知れません。
人間関係の問題を解決するのは厄介で難しいものですが、関係悪化が続くと「仕事をする
能力が奪われる」危険性があります。免疫システムが弱くなり、血圧が上がり
ストレスを感じやすくなり、記憶障害や学習障害などにつながるからですと、筆者は
述べています。(私の場合ですと身体的影響はありませんが、あれだけクライアントは
私を信頼していたのに、断交になって自信喪失になりました)
では、人間関係を修復するにはどんな方法がありますかと筆者は問いかけます。
▲ 人間関係の修復に有効な2つのポイント
このようなテ-マをネットで検索したり、本を読んだりすると、関係を修復したい相手に
対するアプローチとして様々な事例が出てきますが、筆者は、これまでのエグゼクティブ
コ-チングの経験から重要なポイントは次の2つとのこと。
一つは「自分自身が相手に与えている影響を知ること」
「どうしてあの人はこうしてくれないだないなのだろう」とつい「相手」に目を向け
がちなのですが、あなたが相手の影響を受けているように、相手もあなたの影響を
受けて今の状態が生じています。
お互いに影響を与え続けるているなら、あなたが相手に与えている影響を考えずに
この問題を解くことはできないのです。
人間関係の問題が常に複雑で厄介な問題だと感じられる原因もここにあるとのこと。
自分自身が相手に与えている影響を把握することが、そもそも困難との筆者の指摘。
自分自身が相手に与えている影響を把握することのできる人を「自己認識の高い人」と
いうとのことです。 自己認識は、自分が周囲に与えている影響を周囲の人達から
教えてもらうことによって高めることが可能です。信頼出来る人に自分がどの
ような影響を周囲に与える傾向があるかを聞くのがすぐに出来る有効な方法との
ことです。(謙遜な態度が求められます。)
直接不信感をもつ相手でなく、周囲の人から教えて頂くという手法は参考になります。
こうして手に入れた自分自身の傾向から、関係を修復させたい相手に与えている
影響について考えてみることができるからですと。
(かってHESSOの指導者の一人として活躍された故光山徹先生が指導して頂いた
ディソシエイト(自分とクライアントの関わりを第三者の立場からみる)を想起しました。)
あなたが相手に与えている影響を知ろうとするプロセスで急に相手の状態を理解できる
瞬間が訪れることがありますと。これが関係修復のための大きな前進となるのです。
(とても心地よい励みになります)
2つ目のポイントは、人間関係の修復は、必ず「双方向」で行われるということです。
双方向の語源は、「inter-(相互に)+「active(自発的)」です。
いくらあなたが相手との関係修復後に向けて自発的に働きかけても、相手が関係
修復にreactive(受動的)であればなかなか解決に向かいませんとのこしと。
関係修復は、あなたも相手も「この関係はよりよいものにしたい」と「ともに主体的」
すなわち双方向で行われることで成功するものなのですと。
筆者の言葉「こんな風に相手に切り出してみてはどうでしょうか?」
「私たちの関係について話したい」と。
「私」や「あなた」を主語にするよりもあなたと相手の間に「関係」というテ-マを
置いて話そうとすることは、お互いが主体的に解決に向かう可能性を高めますと。
筆者から紹介して頂いた2つのポイントはいずれも少し勇気のいることですが
やってみると十分価値があると私も感じます。
「自己認識が高い」ことや「双方向のコミュニケーションが高い」ことは、そもそも
優れたパフォ−マンスを発揮するリ−ダ-が共通して備えている要素でもあるからと
筆者は指摘します。*ウォ-ルディガ-教授の研究では、「50歳で最も幸わせな人間
関係にいた人が80歳になっても一番健康だった」ことが分かったそうです。
*その1にも出ている精神科医でハ−バ-ト大学の教授でもあった人です。
「今のあなたの人間関係は、将来のあなたの幸せと健康状態、そして寿命を決める
可能性があるのです」と筆者締めくくっています。
「自分どういう存在なのかというidentity(自己同一性)」は人によってその時期は
異なります。 この同一性の確立している人はその時期が最も幸福かも知れません。
その記述の前の「自己認識力」と「双方向のコミュニケーション」については
筆者の見解に賛同します。逆に『お山の大将気取りで狭い視野でモノ言う傲慢な
人は反発します。
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