8月27~28 日 星野源 新曲 Family Song
私がTVで初めて源さんを見たのは、一昨年の紅白歌合戦の少し前のインタビューを
受けていた時でした。その時一番印象に残った彼の言葉は、「自分は弱いようで強い」
この一言でした。その言葉の背景となったのは、くも膜下出血で入院して生死の間を
さまよう大変な苦しみを綴った二回にわたるその手術の体験でした。
「よみがえる変態」を読んでいてそのことが克明に理解できました。
二回目の手術の時主治医の先生が「あなたは、助かります」の言葉を信じ切って
「たとえ手術が失敗して殺されてもいい」と覚悟したとの記述が源さんらしさが
よく描かれています。
それともう一つのこの苦難を克服する際の背後には家族愛が大きな支えになって
いました。このような体験を土台にして「Family Song」が生まれました。
この歌の歌詞で特に印象に残ったのは、「幸わせが一日でも多く、(あなたの)側に
ありますように」、「悲しみは(尽きない)次のあなたへの架け橋になりますように」
以上の箇所です。この新曲の軸になるのは、家族愛ですが、その愛があってこそ
どんなに悲しくつらくても、それが次の新しいあなたに成長に向かうかけ橋になる
ことを願う気持ちが込められています。
くも膜下出血の手術の場合も、ここでいう悲しみの克服にしても、単なる精神主義
でなく、何か他者で代用できない 自分に脱皮する成長のことを源さんは意識している
のではと私は感じました。(実存主義の生き方に通じます)
精神分析の権威米国のE・Dエリクソンは、成熟した大人とは、自分の長所、短所を
オ-プンにできる人と説いています。そのようなことのできる信頼できる友人、
カウンセラ-がいると人間してせいちょうの道が開けます。
すでにブログでこのくも膜下出血の労働者のことは
述べました。53歳の一家の主人が植物人間になれば、その家は、すべてを失うと
言っても過言ではありません。
しかし、企業側はいくらでも補充できますので、
痛みは感じなく、この人が故郷へ護送させるとき、会社は何とたった1万円の餞別を
で済ませたという冷ややかな扱いでした。
これに対して、ホットな話があります。ある大企業の若い男性社員が自殺未遂事件を
起こし、会社のベテラン保健師が父親を病院に案内して本人と面会しました。
父親は怒った態度でしたが、この保健師がその社員に向かって「あなたは、もう一人で
悩まなくてもいいのよ」と告げた途端本人は泣き出したそうで、それをみてた父親の
態度は一変してほぐれたそうです。(この話は心理相談員の研修でこの保健師から
聴いて大変感銘を受けました)
悲しくどうにもならない時でも「次のあなたにつながる架け橋」が色んな機会
色んな人々を介して解決への道へとつながることもあるということを想起させて
源さんの力作の歌です。いろいろと対人関係でつまづき、欠点の多い人であっても
自己がステップアップできるチャンスがあることを心に留めて下さい。
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