2月10日 死亡の工員労災認定 パナソニック工場勤務/福井労働基準監督署
(労働情報メ−ルマガジンより配信)
今回の事件に類似した例にかって私が関わったことがあります。それは、豊田系の自動車の
搬送機械設備の現場でした。このような現場のパトロ−に二度程くわったこともありますが
ともかく実に苛酷な現場でした。真夏のなか、送風機もなく、こんなうす暗い中で働い人々を
みて唖然としました。日進市内でかって事業所をもっていた事業主もその関係の製図、試作品
を作っていて、仕事のことで少し交わりのあったとき、現場の話を聴いたことがあります。
現場に入ると、まるで『たこ部屋に入った」みたいで、管理責任者の統制に服さざるを得ない
と語っていました。一時てきな契約で入るならまだいいのですが、持続的な契約下で労働を
強いられる人々の中には、今回のようなくも膜下の事例がしばしば発生します。
私が労務管理等で関わっていた会社の熟練工の職人さんは53歳の時、くも膜下で倒れ
一命は取り止めても「植物人間」と化し、仲間のある職人の親方から聞いた話では、会社の
見舞金がたったの1万円とのことで、とても悲痛な気持ちになりました。
彼らの命をかけた労働の恩恵を受けて搬送設備を利用して高級車が大量生産されるのに
御親族のことを思うとこちも身の裂けるような思いになりました。
さて今回の福井の工員さんのことは、以下のとおりです。
福井市にあるパナソニックの工場に勤務していた男性、当時46歳はくも膜下出血で死亡したのは
長時間労働が原因だったとして福井労働基準監督署監督署が労災認定したことが9日分かった。
遺族の代理人弁護士が同日記者会見で明らかにした。
代理人らによると、死亡したのは福井市の上田浩志さん。2次下請の会社の「アイエヌジ−」
(あらわ市)と有期契約し、森田工場で電子部品のトリミング作業の夜勤に従事していた。
2015年10月20日の夜勤明けに帰宅しようと自動車に乗ったところ、体調不良を訴え
病院に搬送されたが同日午後に死亡した。
上田さんの労働時間は、雇用契約時間上午後11〜翌日7時15分だったが、早出するよう求め
られ、同年3月頃から火〜金曜は午後7時に出勤していた。
タイムカ−ドの記録では、直前一カ月の時間外労働は約81時間だった。
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