2017・1・22〜23 リ−ダ−として行き詰った時に試したい5つの質問

      2017・1・22〜23   リ−ダ−として行き詰ったときに試したい5つの質問

                 コ−チAより配信 栗本渉先生執筆

   この記事の焦点は、一口でいうとパラダイムシフト、ある事業所、その中の集団内で踏襲してきた

   手法、価値観を変えていく決断の大切さと痛感しています。

   コ−チがいう、クライアントとのコ−チングで行き詰ることがあります。その行き詰りをブレイクする

   有効な方法の一つとして自らコ−チングを受けることを筆者は説いています。

   かって私もSCCでコ−チングの教育訓練を受けていた時、時々竹内先生からそのことを

   勧められたことがあります。それは、自分のコ−チングなり、カウンセリングの仕方を見直すため

   有効な方法と私もそう思っています。

   筆者はコ−チのする質問について以下のような発問をしています。

   ● その質問は、クライアントのためのものか、それとも自分の好奇心を満たすためのものか?

   ● パワフルな質問をする相応しい瞬間はいつだろうか?

   ● コ−チとしてのあなたの前提には何があるか?

   筆者は、こうして「自分に向けられた質問」によって自分自身を分析し、固定化した視点に

   囚われている自分を認識するとの指摘をしています。逆にクライアント側に原因を求め、その

   分析をし続ける限り、行き詰りは止まらないとのことです。          

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この生け花でもぬるま湯につかっているようでは、鈍くさい域を脱することができないのです。

 意図的に少しバランスを崩すとか、主花を変えてみるとかなど

 

    ▲ 行き詰りのブレイクスル−(突破)を探るリ−ダ−A氏

            伝統的な化学メ−カ−でイノベーションを生み出す使命を背負う事業のトップA氏は革新的な

    サ−ビスを生み出せないチ−ムに行き詰りを感じていたとのこと。「従来のモノづくりを脱却して

    革新的なサ−ビスを生み出したい」と数か月もの間繰り返しチ−ムに訴え続けていたそうで、

     日々論議は尽くすものの、新しい発想が生まれない。生産的で革新的な論議ができる方法論や

    フレ−ムワ−ク(枠組み)取り入れても目立った改善もブレイクスル−の兆しも一向にみられない。

    そのような状況下でA氏のコ−チングがスタ−トした。まさに新しい視点が必要だった時でした。

    最初にチ−ムメンバ−へのヒアリングの機会があったとのこと。革新的なサ−ビスを生み出す

    ためにチ−ムとして何が出来るのかを尋ねていく中で,社外から採用されたばかりの新しい

    メンバ−が次のような興味深い指摘をしたそうで、「このチ−ムには成功体験が豊富な人達が

    集まっている。だが、それらが裏目に出て自分たちに都合よく現実を見て、相手方を変えようと

    してしまう。しかし、今変えるべきはこちら側かも知れない。」

    A氏は、この指摘にハッとしたとのことです。

    気づかぬうちに、自分たちが陥っていたことであり、解決の糸口のようにも思えたそうで、

    自分は、どのように現実を囚えているのか、さらに自分はり−ダ−としてどんな枠組みに

    囚われているのか知りたいと言いだしたとのことでした。

    (マンネリ化の沈滞脱出の契機到来です)

 

     ▲ 枠組みを探るためのコ−チ(筆者)が用意した5つの質問

    そこでかって筆者が自分のリ−ダ−としての枠組みに気づきを得た5つの質問を準備し

    A氏に投げかけることにしたとのこと。

    ● 「あなたのリ−ダ−シップの定義は何ですか」

    ● 「リ−ダ−であることは、あなたにとって何を意味しますか」

    ● 「あなたは何の基準をもってリ−ダ−を評価しますか」

    ● 「あなたは、リ−ダ−であり続けるために何をしていますか」

    ● 「「自分はどんな枠組みをもっいると思いますか」

    以上の5つは次のようなインパクトを与えたそうです。 

            自分に向けられたこらの質問にA氏は一つひとつ考え込むように話始めたとのこと。

    「ビジョンを示し、人を率先するのがリ−ダ−と思い実行してきたとのこと。その成功体験を

    前提にしていた動きを生み出している。それが今通用していないではないか」

    「今必要ななのは、新しい発想で、自分たちの知らないことに挑戦すること、それは、自分たちの

    知らない領域の人達と繋がり、議論しないと分からない。しかし、自分たちはそこに飛び込んで

    いない。」 自分のやり方やの前提となっていることを捉え、現実を自覚し始めた時、A氏は

    すっきりした表情になってきました。

    やってきたことの*外在化によってパラダイムシフトへ進んでいったのです。  

         *考え行動したことを客観しすること、丁度スクリーンに映し出された映像を見るように

      続いてA氏は、このプロセスをチ-ムリ−ダ−にも求め、6人のチ−ムリ−ダ−に同じ質問を

    始めました。

     「今の状態をつくり出している自分たちの前提に何があるのか?」

    革新的なサ−ビスを生み出すための問題解決の方法に目を向けるのでなく、問題を創り出している

    自分たちについて質問を向け始めたのです。最初は抵抗があったそうで、しかし、ある若手の

    チ−ムリ−ダ−がこれまでに見られなかった、新しい行動を起こし始めたとのこと。

    自分たちの事業計画を他部門や顧客に持っていき、プレゼンを始めたとのことでした。

    「自分で解決できる」 自分が囚われていたその前提と、もはやそれが機能していないことを

    認め、現実に留まるのを止める選択をしたとのことです。

    「自分たちでは考えられない、であればオ−プンに他部門や顧客と一緒に考えよう」

    心からそう思ったとき、自然とこれまでとは違った行動を取り始めたわけです。

      ▲ 変えられるものは何か

    このような行動を起こそうとすると、恥やプライド等が妨げやすいのですが、当った先の反応は

    悪くなかったとのことでした。相談された他部門や顧客がさらに議論のできるネットワ−クを

    紹介してくれるなど2カ月足らずで話す相手や議論の内容がガラリと変わるきっかけとなった

    とのことです。

    「他部門や顧客に対するA氏たちの捉え方が変わった。自分たちのの前提を問うことがなかった

    なら変化を起こすのは難しかったと思う」と述べ、「変えられるもの」に目を向け、変化の

    手ごたえを感じたA氏チ−ムは自信を取り始めたとのことです。

    その出発点は「自分」に向けられた質問でした。

    ◎ 問題が発生した時、自分の外部に責任を転嫁するのが政界、産業界、教育界等では

      日常茶飯事、ここの事例では、行き詰まりの原因を「自分たち自身」に向けて自問自答

      して自己分析できた時に自らの意思で変えられるものが見えてくるのです。

 

 

 

 

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