11月4 日 長時間労働のない社会のために 作家・社会問題活動家 雨宮処凛氏執筆

  11月4日 長時間労働のない社会のために 作家・社会問題活動雨宮処凛氏執筆家

   電通社員  高橋さんの過労自殺の労災認定事件が報道された後、先週雨宮さんの

        記事が朝日新聞に掲載されていました。それについて吉野記者は、以下のように

        述べています。24歳の女性新入社員が過重労働を苦に自殺した問題は、日本企業で

        常態化している長時間労働の実態を浮き彫りにした

       若者の雇用や低賃金の問題を訴えてきた雨宮さんは、「電通過労死認定から

   この国の非常識な「普通」を考える」で「死者が出ることが前提の組織や働き方は、

       絶対におかしい」と憤る。雨宮さんは、1991年にもあった電通社員の自殺について

       振り返り、過労で追い詰められて

   判断力を失う様子や、上司のパワハラといった共通点に驚く。

   かって雨宮さんが取材した別の過労自殺の遺族も「必ず過労死って3人位、

       上司が関わっているんですよ」と話したという。

      そんな上司も、苛酷な労働環境に慣らされて「心が破壊され尽くした存在のよう」

      と思いをはせる。 同氏のブログはこう結ばれているとのこと。

    「過労死や長時間労働がないことが、当たり前の社会。それを取り戻すためにできる

      ことを、改めて考えている」。長時間労働に慣らされてきた一人として

  共に考えねばと感じた。(吉野太一郎記者)

  ◎ 私の感じたこと 

  「上司も苛酷な労働環境に慣らされて心が破壊され尽くした存在のよう」このような

       心の麻痺の社内体質と共に、昨日NHKの夜7時過ぎに放映されていた電通の会社ぐるみ

       の悪質な「残業時間をゴマカス手口」、(社員が研修と称してウソの記録を残す)も

        あってこれでは、「ブラック企業」と思われても仕方ない。

     (なおこのウソの記録は、朝日はすでに先週27日に報道しているのに、昨日に

    なって報道するのはだらしなさを感じる。オリンピックのことより、労働者の生存権に

        関わることの方が大事ではないか)、それから上司の「こころの麻痺」は、上層部に

        飼いならされた去勢された社畜のようだ。こんな後進国並の労働実態で「一億総活躍」

        なんて政府関係者は胸張って言えるのか。

  何も電通のみに限らず、他の企業でも違法な残業が放置されてきた印象を新聞記事、

      NHKの放映等から判断してもたざるを得ません。

     以前顧問をしていた知立のA会社も、設備関係の長時間労働のためくも膜下出血で倒れ

  植物人間になった職人さんに関わったことがあります。ここの会社はトヨタ系の子会社で

      典型的な隠ぺい体質の会社で、偽装下請の件でも、不当な労災保険料を会社に

      負担させられているから何とかして欲しいとある職長が私に訴えました。

      この件は以前ブログで述べたとおりです。何回も彼から得た調書をもって労働局、

      監督署等と交渉した結果、、不当な保険料還付を認めてくれました。

     (会社は正社員とすべきのに、一人親方として労災保険料を負担させていた)

  「こころの麻痺」については、上記のある労務管理に関わる部長があるとき、

      ふとそれに関したことを私に言いました。「かっては、現場の労働者が事故で

      亡くなると心を痛めた。しかし、今は  何とも感じない」と。 

  くも膜下で53歳の職人さんが倒れ、九州へ搬送されたとき、会社が彼に慰謝料?

      としてたった一万円だったと上記の職長から聞きました。その倒れた職人はなかなか

      腕のたつ熟練工で長年会社に貢献したのに、会社の経営者は、「人を一つの部品としか

  見ていないと」と仲間の一人親方も、正社員も私と同様に感じていたのではと

  悲痛な印象を受けました。

    なお、かって私は、この職人さん等が働いている自動車のベルトコンベアの

  据え付け現場を二回程安全パトロールに参加したこともありました。お盆のきびしい

  暑さの中、現場は薄暗くてしかも送風機すらなく、防塵服を着たときは、5分と

  もたない感じでした。高級車が完成していく過程に

  このようなきびしい労働環境があることを知って現場の人々のご苦労を身にしみて

  痛感しました。

 

お問合せ・ご相談はこちら

受付時間
9:00~18:00
定休日
日祝祭日

ご不明点などございましたら、
お電話もしくはお問合せフォームよりお気軽にご相談ください。

お電話でのお問合せはこちら

0561-74-1003

担当:佐野(さの)

愛知県名古屋市・日進市を中心に活動する佐野カウンセリング社労士オフィスです。

当事務所では、職場や家庭などの人間関係、仕事の重圧などに起因するストレス、悩みに対するメンタルカウンセリング(認知行動療法を含む)を行っています。

また就労、解雇等労務管理上の法的クリア(コンプライアンス)や労働者のメンタルヘルス、労災事故から守る安全衛生対策などの指導、助言も行っています。

安心して気持ちよく働ける快適な職場環境づくりのサポ-トこそ私の使命です。お気軽にお問い合わせ下さい。

お気軽にお問合せください

お電話でのお問合せ

0561-74-1003

<受付時間>
9:00~18:00
※日祝祭日は除く

  • カウンセリングの三つの支柱

  • 社労士としての業務

  • 事務所紹介

佐野カウンセリング社労士オフィス
佐野拓雄社会保険労務士事務所

住所

〒470-0115
愛知県日進市折戸町高松52-568

営業時間

9:00~18:00

定休日

日祝祭日