4月15〜16日 共生社会の理解か゛深まっていくには 村田豊久先生 執筆
(教育と医学 本年4月号より)
この記事の表題の「共生社会」とは、障害者が積極的に健常者の社会に参加し、貢献する
社会を意味します。平成26年1月20日に日本も「障害者の権利に関する条約を批准しました。
この条約の署名から批准に向けた検討を進める中で障害者基本法が改正され、その趣旨を
具体化する「障害を理由とする差別の解消に関する法律が制定され、一部を除いて、その施行は
今年の4月1日より始まっています。
アルストロメリアの組合わせです
ここでの「共生社会」については、村田先生は、働く人々については、世界に多大な影響を与え
るアメリカの雇用統計が各国の為替や株式相場への影響に言及しています。 続いて
働く人の数の統計が国の基本的政策と直結するのだから、就労を促す施策が大切とされる。
雇用率が上がり、消費が増え、物価が上がり、景気がよくなるという好循環が生まれて初めて
皆が幸福になる、という理屈である。しかし、ここでは、人が働くことの生きがいや、働くこと
の意味は取り立てては考えない。経済をよくするためにはただ働けばよいのだ。
しかし、障害をもつ人の就労支援の活動は、これとはかなり理念を異にしていると思う。
障害をもつ人が抱く「働くことへの喜び」に共感し、障害をもつ人が働ける職場や社会環境を
作り上げようとするのは、障害をもつ人も、もたない人も、一緒に同じ職場で、同じ仕事に従事
することの大切さが認識されてきたからである。
双方がお互いを理解し、尊敬し合う機会となり、そのような職場で初めて働くことの喜び、
働くことの意味が本当に理解出来るようになると考えられたからである。
◎ この直近2行の言葉の「働くことの喜び」、「働くことの意味の理解」の主体は、健常者と
障害者であるべきですが、後述の忘年会、花見の例をれば、障害者のみと捉えれるのが
世間の実態と感じます。
障害を持つ人の働きは、生産性や効率性ということでは障害のない人には及ばない。GDP
の向上の向上にはさして貢献しないかも知れない。しかし、その尺度では測れないもっと
大切なことが潜んでいる、との先生の指摘。不器用で少し能力が劣っている(私の修正)が、
気を抜かず 常に一生懸命に根気よく働く人、いつもニコニコしてコツコツと仕事する人、
不平をこぼすことなく単調な仕事にも自分なりにリズムを作ってやっている人、」
そのような人々と一緒に仕事をして自分のそれまでの諸々の考えを修正した人は多いと。
何故なら、障害者就労支援の仕事に携わって、色んな工夫を試み、長年にわたって努力して
来られた方々は、自分たちが育て、職場に送り込んだ障害者が共生社会の実現に寄与して
くれると信じたからである。
ついで筆者は、目指す「共生社会」が直面する問題点に言及しています。
改正障害者就労雇用促進法では、差別禁止指針が策定され、、就労時間、賃金、労働環境等
数々の用件で差別がないようにと命じられた。 しかし、共生社会の理念に沿った仕事場は
法律で定め難いところがある。「障害者が本当に安心し、楽しく働ける職場とは、賃金や
労働条件がよいということよりも、皆が同じように接してくれるところである。」
勤務規定が法に沿ってきちんと守られている職場でも、忘年会、花見、それに自由参加の
職場の慰安旅行などには誘ってもらえないところが多いとの指摘があります。
◎ 「共生社会」に関する今回の記事を通読して私の思ったこと
障害者の方々への差別の問題は、国連でそれの撤廃を目指す条約に日本も急遽それに関連
した国内法を整え、批准したのは、100カ国をはるかに越えた後で先進国として恥ずかしい
時期遅れに批准しています。今頃は観光の時節で、各国から訪れる観光客も増えています。
しかし、この日本に生まれてきて良かったと何%の人が感じているでしょうか?
特に将来の日本を担う若い方々は。未来への展望を考えていくと「本当に必要な教育」も
なおざりにしていては、国政のこと、GDPのこと、福祉のこと、今回の共生社会のことも
空しい「アドバルン」のPRでは、益々国民は悲観的になっていきます。共生社会」のことは
地域社会と連携して公教育の場でも適宜カリキュラムにもとり入れて頂きたいと
切望しています。
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