4月8〜9日 認知症 私の思い世界へ 4月5日朝日新聞より
国際会議組織委員会に参加の杉野さん「語ることが使命」
来年4月、認知症について話し合う国際会議が京都市で開かれるとのこと。世界中から認知症の人
その家族、医療や福祉の専門職、支援者が集まります。その運営を担う組織委員会の中に
認知症の本人である京都市の杉野文篤さん(62)が参加しているとのことです。認知症の人達の
思いを世界に発信したい。杉野さんの挑戦が始まっているのです。
この認知症の直近の記事にきましては、昨年の10月28〜29日の「認知症でも働けます」
AERA 11月2日号で若年認知症のハンディを乗り越えて活躍している青山さんのことを紹介
しました。 とかく「認知症」と聞くと「何もできない」 「こまったことをする」
「すべてを忘れる」などとレッテルを貼り、「お荷物」として扱われがちです。しかし、
AERA 青山さんにしろ、今回の杉野さんでも、認知症でありながらも、そのような
決めつけを払拭する存在として立派に社会的貢献のみか世界に向かって活躍されているのには、
驚嘆の一語につきます。
アルツハイマー病と杉野さんが診断されたのはね京都市にある種智院大学の事務長
として働いていた2013年、59歳のときだった。まず漢字を書くのが難しくなった。
パソコンの操作も徐々に厳しくなった。このままではいけないと、職場に伝えた。
部下たちに助けられ、学長も辞めなくていいといってくれた。だが杉野さんは苦しんだ。
学生数1500人規模の大学の事務方のトップ。
このまま責任ある仕事は続けていいのか。でも辞めたところで、その先どうするのか。寝て
いてもうなされるようになり、夜中に何度も目が覚めた。診断から1年後の60才。先の展望
の描けないまま定年前に退職した。
<不安も救いも>
家に引きこもりがちな杉野さんを、妻の由美子さん(60)が若年認知症の人らの交流会
「おれんじサロン」連れ出したのは退職の翌月。14年の4月のことだった。そこで
「認知症の人と家族の会」の人達と出会った。さらにその場で評判を聞き、京都府宇治市
にある府立洛南病院と出会う。
14年6月、病院のテニスコ−トで週に1回のテニス教室に参加するようになる。−−−
運動が苦手の杉野さんだが、テニスに夢中になる。−−−。認知症の人に優しい町を
目指す宇治市の事業などに仲間と参加し、人前で話すようになった。不安と苦悩の中にいた
自分達がどうやって救われたか、安心して過ごせる仲間と場所か゜できたことがいかに大き
かったか−−−。「当事者の一人として発言していくことが、一つの使命だと考えるように
なりました。私は、漢字が書けないが、言葉で自分の意見を表現することができます。」
共に活動する洛南病院の森俊夫福院長は、多くの人が今も「認知症は川の向こう側で、自分
たちはこちら側」というスタンスにあるという。そして「認知症は怖い」「認知症に
なったら終わりだ」と考え、苦しむ。だが実際は、杉野さんのように明るい笑顔で生きる
人達がいる。
「本人の語りこそがイメ−ジを変える力になる」
◎上記の杉野さんと同じような障害を持った人々の集いを通して、自分たちの体験を
話し合うことで、『安心して話せる仲間と居場所」を発見できた喜びが伝ってきます。
今月も訪問する名古屋駅近くの「低空飛行」の引きこもりの集会でそのような体験と
感働した喜びの声を聞いていますので。そこの参加者の中には、事業所で働けるように
なった人々もいます。
<歩み二人三脚>
講演などで考えを発表するとき、夫妻は二人三脚で文章を練り上げる。まずは、杉野さんが
感じたことを日記に書く。漢字は難しいので、ひらがなか、カタカナで。メモ書きのような
状態だ。次に二人で話し合い、由美子さんが構成して文章に起こしていく。
「まるで仕事のよう」と杉野さんは笑う。
来春の国際会議は、すべての分科会に認知症の本人が参加することを目指している。
「僕はこうだった、と話すことはできる。でも100人いれば100通りの困難があって、
一般化は難しい。だから、できるだけ沢山の方の困難と解決策を出し合って模索して
いく。そのお手伝いをしていきたい。」
( とても認知症とは思えない立派な使命感です。) 十河朋子記者
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担当:佐野(さの)
愛知県名古屋市・日進市を中心に活動する佐野カウンセリング社労士オフィスです。
当事務所では、職場や家庭などの人間関係、仕事の重圧などに起因するストレス、悩みに対するメンタルカウンセリング(認知行動療法を含む)を行っています。
また就労、解雇等労務管理上の法的クリア(コンプライアンス)や労働者のメンタルヘルス、労災事故から守る安全衛生対策などの指導、助言も行っています。
安心して気持ちよく働ける快適な職場環境づくりのサポ-トこそ私の使命です。お気軽にお問い合わせ下さい。
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