3月1日 認知症 徘徊事故 家族免責 最高裁 「監督困難な場合」 共同通信より
認知症の男性が徘徊中に共和駅で電車にはねられ死亡した事故をめぐって、家族がJR東海
への賠償責任を負うかと゛うかで争われた訴訟上告審の判決で、最高裁第三法廷
(岡田喜代子裁判長)は、1日、「監督が容易な場合は賠償責任を負う)ケ−スがあるが、
今回は困難だった」と判断し、家族に責任はないとしてJR東海の賠償請求を棄却した。
下級審では、家族に賠償責任を負わせ、アホ裁判と不評の声が上がったが、納得のいく
すっきりした判決の印象を私は感じました。河野和彦医師のように、「認知症は治る」と豪語する
人もいますが、そんなに簡単には治らないと思われます。このことについてはブログで紹介
しましたように、本人の過去の生活体験から来る心情を理解した心ずかいが患者の心を
動かす例が出ていました。監視して子供のように「あれ、これしてはいけません」では、
暴力を振るうこともあるわけです。 なんらかの一寸した課題を与えることで、徘徊も
暴力を振るうこともなくなったことは何を意味するでしょうか。心身とも衰えても、本人の人格は
残り、これが「尊厳を大切にする」ことにつながります。過日のNHKのテレビで認知症の人の
日記が放映されました。認知症というと、頭がボケて、自己を顧みることなど不可能と
考えがちです。しかし、驚いたことに、今のボケてしまった実態を悲しげに書いたのが放映され
ました。これは、「自己の外在化」がある程度はできるということです。
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