2月2〜3日 不登校 その1 小中で新たに6・5万人(14年度)20年前から倍増
朝日新聞より
新たに不登校となる小中学生が増えている。比較できる文科省の調査をもとに朝日新聞が分析
すると、1993年度の約3万3千人に対し、2014年度は約6万5千人だった。
全小中学生に占める割合は、過去最高で、専門家は、従来の「不登校後」に加え、未然に防ぐ
支援の必要性を訴えている。−−−−−−−文科省では、現在は心理的要因などで年間
30日以上休んだ場合を不登校としている。93年度以降は不登校の内訳として「前年度から
継続」の人数を公表している。子供の数が減る一方、新規不登校の人数は、90年代後半から
6万人前後で推移している。小中学校に占める不登校の割合は、増加傾向にある。
14年度の場合、全小中校は1012万736人。不登校は12万2902人で、
6万5807人が「新規」となる。(なお「継続」は5万7095人)
このような小中学生が不登校になった時期を学年別でみると、中学で急増していることが
判明したとのこと。心身の成長期でもあるわけですが、
自我が確立へ向かう過程の中で家庭、学校等で対人関係や進路のこと等で悩む時期です。
(今回の不登校に関する記事では、本人の周りの教師や、クラスの仲間と関係、家庭内の
親とのことなどに限定しているし、文科省側も、不登校の背後にある、もっと大切な
今の受験体制の中で偏差値に偏り、学校側の管理体制の枠の中で生徒をはめこんで
生徒の自発性を抑え込む管理教育の問題、には意図的に避けている気がして、
腑に落ちないというか、納得しかねます。現職から退いてかなり過ぎているとは言え
何が、根本的に生徒の心を歪め、自然な成長期の自発性を押さえつけているか
ここにメスを入れないと、自殺など問題が起きても、”喉元過ぎれば暑さを忘れる”の
ようにその時限りで「わざわいの根」は残っているのです。それと教師が自己の良心に
基づいて、生徒指導をしないと自立した生徒は育ちません。教科指導、生活指導
然り、管理職の顔色を気にして自己の保身のためにびくついていては、真の生徒との信頼
関係は気づけないと今でも確信しています。)
< 不登校 中学入ると急増 > 「行けなくなった自分責めた 」
中学3年の女子生徒(15) は中学1年の時に学校に行けなくなり、今は週に1日通う。
人をからかうクラスの雰囲気になじめないでいると、同級生に「気持ち悪い」と
いじめられた。
先生に相談しても、「いじめられる方にも原因があるのでは」と言われた。
学校は、行かなきゃいけないところ」と思ったから一日しか休まなかった。
でも次第に力が出なくなり、2学期から不登校に。父親(48)からは、
「何で行かないんだ」と怒られた。そのうち、自分が我慢すればいい。
「何でいけないの」と自分を責めるようになった。高校に進学したかったから
焦りもあった。「頑張らなきゃ」。中2]k夏に登校したが
勉強のブランク を感じ、先生や友人との関係にも疲れた。「学校に行く方法が
知りたいんじゃない。気持ちを受け止めて欲しいの」。周囲の大人たちに
否定されていると感じていた。
(本人の孤独感がよく分かります。私も高2の時、あることで修学旅行を行き
ませんでした。親も担任も何も言いませんでした。でも、友人のU君が
どうして行かなかった?」と聞いてくれて心が癒されました。
「まさかの時こそ真の友」を実感しました)
週1日登校できるようになったのは、スク−ルカウンセラ−の存在が大きいという。
教室とは別の部屋で30分から1時間半程話す。「よくきてくれたね」「そうだね」
と言われるのがうれしい。何でも話せる。早く会えていたら、
学校を休まなかったかも知れないと思う。
ここの生徒の気持ちに親、兄弟、 教師、級友さらには、先輩などが
共感してくれると心が楽になってさらに自己開示が進みます。
スク−ルカウンセラーもこのような心境に
なれれば幸いです。同級生、先輩のピアカウンセリングも効果があることも
あります。特に、本人より先に同じようなことに遭遇し、それを乗り切った経験を
もっいるとこのスク−ルカウンセリング以上の効果を発揮することだって
あります。それから、彼女の父親の後悔。
「口出しして意見を押し付けただけだった。悩み、焦っている娘に追い打ちを
かけてしまった。今も葛藤があるが、娘の選択を見守りたい」。
本人が聞いたら涙が出るほど喜ぶでしょう。このような親の気持ちが
本人に伝わると、モチベーションはパワ−アップします。
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