12月19日 裁判員 消えぬ苦悩 死刑判決初執行    朝日新聞より

      12月19日 裁判員 消えぬ苦悩   死刑判決初執行  朝日新聞より 

              ” 一生背負う覚悟・ 夢に被告の姿”

       一人は、法務省は18日、2人の死刑を執行した。この中の2009年に川崎市のアパ−トで

      3人を殺害した殺人の罪で、11年に横浜地裁の裁判員で判決を受けて確定した

      津田寿美年死刑囚(63)。09年5月に裁判員制度が始まって以来、市民が加わった

      死刑囚に刑が執行されたのは初めて。東京拘置所で執行された。

      津田死刑囚の裁判で裁判員を務めた20代の男性は、判決から2年後の取材で、死刑執行

      のニュ−スのたびに誰が執行されたのか気が気でない日々を送っていると語った。 

      「自分の出した結論で一人の命を絶つわけだから気が重い。このつらさは、裁判員にしか

       分らない」とも話していた。

      この執行を死刑判決に関わった各地の裁判員経験者はどう感じたのか。

      埼玉県の50代の女性は、「いつかこうなる日が来るとは思っていた。ついに来たかと

      いう感じ。」 「国民の判断によって一人の命がなくなったわけで、改めて責任は重大だと

      思う。」自分が担当した事件を思い出す。今月、 死刑が確定することを知った直後も

      寺に行って被害者に報告した。「私は一生背負っていく覚悟でいる。」

         宮崎市の会社員男性(44)は裁判官が判決を告げるときには、体や手が震え、自宅に

      帰っても涙が止まらなかった。「死刑が執行されれば、裁判員の自分たちが殺すようなもの。

      その苦しみは一生消えない。二度と裁判員はやりたくない。」15日まで愛知県碧南市の

      強盗殺人人で裁判員を務めた30代の男性は、「裁判員は今どんな気持ちでいるんだろう。」

      と津田死刑囚の裁判に関わった人達を思いやった。

      自分たちの判断に悔いはない。でも確定したら、気持ちも変わってくるかも知れない、

      とも思う。 「自分の判断で死んで欲しい人何 んていませんよね。」

       愛知県蟹江町の強盗殺人事件で裁判員を務めた小牧市の20代の男性は、「死刑求刑

      に関わるような重大事件に、市民は関わるべきじゃない」と話した。今も法廷に立つ被告を

      夢にみるという。 

      裁判員になるまでは、、法律が認める以上、死刑はあってもいいと考えていた。

      今は揺れている。「罪と向き合い一生背負い、被害者や遺族に償う。苦しみながらでも

      生きた方がいいと思うことがある。」

      ◎ 私自身も極力死刑は避けて欲しいと思う。とは言え実際身内に凶悪事件が起きた時

        どうですかと、質問されると、100%許すとは言い難い自分の弱さを感じますが−−

        傲慢かもしれませんが、そんな時でも可能ならば加害者の人と面接したいと思います。

        NPOの障害者の方々に動物と異なり逆境でも人はその苦難を克服できる潜在的な

        力があると言いました。罪から回心して再生する道も開かれるチャンスがあります。

        自分は、窃盗の常習犯だったけれど、服役中に私の知っている先生の指導、助言が

        実を結んで完全に回心した例を知っています。

        大罪を犯した人を殺すのは、簡単かも知れません。死んでしまえば大罪のレッテルを

        貼られたまま。でも、生きていればこそ、犯した罪の重さに耐え忍んで

        苦しみながらもその罪の償いができます。そのことが自分だけのことでなく、自分が再生

        することで同じように苦しむ人々に希望と勇気を与えることもできると信じます。

        私が子供のころに見た、ビクトル・ユ−ゴの「レ・ミゼラブル」の映画が私の脳裏に

        今でも焼き付いています。

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