3月25~ 認知症は接し方で100&変わる 吉田勝明 先生執筆

   3月25~ 27 日         認知症は接し方で100%変わる  吉田勝明先生執筆 IPD出版

   かってNPOで仕事をしていた時、少し年配者のディサ-ビスと関わったことがありますが

   介護のことは労災事故でありました。今回の筆者の書は、今後、年配者、その家族と

   関わる際にとても役に立つ書として注目しました。

   <はじめに> 筆者の病院の認知症患者300名からの調査より

    問1  入院していて何か楽しみがありますか?

       食事、そして音楽療法、園芸療法、絵画療法、動物介在療法などの作業療法が楽しみ

                               とのことです。

   食事を作って頂くの他、簡単な料理を患者が少しつくることも効果ありと思います。

   生け花、描画することもいいかも知れません。

   問2   たまに、員外へ、外出したいですか?  「はい、したいです。」

   問3   では自分の家に外泊したいですか? 「はい」

   問4    どれくらいの間、外泊を希望されますか?

                 「2泊3日くらいかいいです」

     問5    では退院したいですか?   「いいえ」

    問6    それはどうしてですか? 「だって叱られるから----」

       筆者「それは、つらくて悲しい答えです。」 

       患者さんは退院したくないことは、ないはず。2泊3日ならいいが、

       退院はいやだ。なぜでしょう。想像してしてみて下さいと。

     患者さんが、久しぶりに自宅に戻って、美味しい食事、お風呂に入って、排せつの

     世話をしてもらう。ところが、食べこぼしたり、食べるときに、「くしゃ、くしゃ」

     音をたてたり、お盆をひっくり返したり---。おむつを交換した後でまたすぐ排せつ

     したり---・期間が短ければ家族もうまくケアできるじょう、と。

     しかし、それ以上になると、家族から「こぼさないように食べて下さい。

     食べるときは、変な音を立てないで」「孫がみています。行儀よくして」

     「おしっこは一度にして」などと言われるたりします。

      つまり、叱れるのを恐れているのです。

     ◎ このような惨めなな気持ち、ストレスを少しでも軽減するためには、

      ディサ-ビスなどで認知症の症状がまだ軽いときの教育が必要と感じます。

      決して上からのお説教でなく、利用者が自ら話し合いながら、スタッフが

      質問しつつ気づきを促す方法が必要かと思います。(オ−プンダイアロ−グの手法

      も可能性があると思います)

              一方筆者は、高齢者の自殺率を調べたようで日本に於ける自殺者の約4割が高齢者

     とのこと。独居老人が寂しさにさいなまれて自殺するのではないかと考えがちなの

     ですが、その統計では、自殺者の何と焼く95%が家族と同居している高齢者で

     単身生活の自殺は5%以下とのことです。 

     このことから筆者は次のことを述べています。

     認知症介護に対する家族の理解、在宅介護での日常生活の過ごし方。

     そして認知症の進行を抑える術をもっと啓発すべきと思っていると。

     この書は、そのご要望に沿ったものであると痛感しています。

       第一部「心」の認知症介護とリハビリ

    1 在宅介護で、長男の嫁が抱えている問題

    筆者は、日本の家族の伝統に従ってモデルケ-スをとりあげていますが、自分として

    なかなか自己中の父や兄、姉、不倫な父のため強いストレスに苦しみ、がんで

    悲痛な最後を遂げました。特に母の死の直前、病院から電話があった時、私に行けと

    言われても拒否し、父が行きました。当時の私は、家族の誰も好きになれず

    家から出ることを考えていたときでした。でも母の葬儀では、涙をこらえ、

    一人になると一週間毎夜泣いていました。そしてある夜人魂をみてとても悔やみました。

       筆者の患者の家族を一同に集めて指導された例として他の患者さんも思いやり

    次の事例のことです。

    「あんたが盗ったではないという例を患者の身内の人々を集めて話し

    されてたときのことです。「あんたが盗ったのではないか」と言われたらどうします?

    の質問に対しての回答」、ありえないことを問われたから否定しても、(長男が)

    患者が素直になれるとは、まずありえない」と。

    ではこんな時、どうしますか」と長男の質問。

    筆者の回答「そこで家族の協力が必要なのです。息子さんが疑われているなら

    お連れ合いやお孫さんが出てきて「きっとどこかに置き忘れたのだろうから、みんなで

    探そうよ」と手わけして探したり、家族が冷静に「この人か一番〇〇さん(患者)の

    ことを一番心配し思ってあげるのですよ」といって頑張ってあげるのです」

    ついで筆者次のように特に介護の重荷を担う長男の奥さんを語る話が家族一同に

    響きわたります。

    「長男の奥さんが介護を介護なさり、このような「あんたが盗んだのではない」と

     疑われたときも一度や二度ではないでしょう。それでも奥さんは愚痴一つ

     こぼさずに献身的に介護を続けてきたのでしょう。どうか奥さんの苦労を家族の

     皆さんで共有してください。奥さんの愚痴も聞いてあげて下さい。------。

     ◎ 筆者の名スピーチで一同感動しますが、質問して自分の感情、思いを

     それぞれの方々が述べていくとさらにご家族の意識が盛り上がり、患者が

     そこにいれば感激してしまうと思います。

     ご家族はしばし、うなだれていたそうですが、息子さんが口を開いて言いました。

    「〇〇(妻の名)、お前だけに介護をまかせて悪かった。これからは家族で手分けして

     介護するから、私たちにできることがあったら言ってくれ。頼む」

     感無量と言えます。現実は正反対の過酷な例がありますので。

     古い話ですが、「エデンの東」の家族が和解していく場面をまた想起しました。

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