10月7~8日 「デ-タに見る、リ-ダ-開発に本当に必要なこと」その1 コ-チAより 配信
10月7~8日 「デ-タ-に見る、リ-ダ-開発に本当に必要なこと」コ-チAより配信
桜井一紀先生執筆 その1
近年我が国の政界、企業、官公庁、医療ゃ教育現場等様々な場で不祥事が発生する
たびに責任の所在の曖昧な無責任ぶりが問題になっています。今回桜井先生が
ご指摘のaccountability(説明責任)に関わる問題提示に意外性を感じ、興味を持ち
ました。昇進させたい部下については、まずは業績に注目すると思っていました
からです。コ-チングのこのaccountabilityの意味は、つぎの通りです。
a 「主体的に自ら進んで仕事や事業の責任を引き受けていく意識」
b 「自分の責任において考え、行動を起こす意識」
c 「自ら今できる最善の選択をし続けること」と定義しています。
これらの本来の意味は「自己の判断や行動を社会に対して説明する義務」です。
「組織におけるリ−ダ-の最大の役割は業績を向上させ、同時に部下を育成することです」
と筆者は述べ、それでは企業においてリ−ダ-とはどんな視点で選ばれるのかと
問いかけています。コ-チAのメ-ルマガジンの読者を対象に次のような管理職としての
能力に関するアンケート調査をした結果が出ています。
「なぜ自分は昇進したのか?」vs「なぜこの部下を昇進させるのか?」
表1 自分が課長に昇進した時の理由を何だったと思いますか?」の質問を
課長と部長に聞いたところ、上位3項目は同じだったとのこと。
課長(n=124) 部長(n=88)
1 業務実績 63% 同左 58%
2 アカウンタビリティーの高さ 27% 同左 47%
3 仕事への情熱 23% 同左 27%
両者とも1~3が認められて昇進できました。しかし、2のアカウンタビリティーでは
20%の差があり、責任の重さを認識していると感じました。
表2 「あなたが部下の昇進を推薦、または、決めるときに重視していることを
教えて下さい。」への回答のトップ3
課長(n=124) 部長(n=88)
1 アカウンタビリティーの高さ 46% 同左 56%
2 業務実績 37% 同左 43%
3 仕事への情熱 28% 部内メンバ-との良好な
コミュニケーション 26%
この回答の比較のコメントについては、私見を含めてその2で述べます。