9月21日 国体優勝26才の瑞浪病院勤務の青年の自殺は労災と認定(多治見労基署)
9月21日 国体優勝 26才の瑞浪病院勤務の青年の 自殺は労災と認定(多治見労基署)
9/4遺族に通知 (朝日新聞 9月20日)
男性は長崎市出身の鈴田潤さんで、高校時代から射撃競技で国体出場していた。
彼はライフル競技の選手で、国体の選手強化に向け県教委の紹介で就職したが
遺族は、業務に十分な支援かなく長時間残業でうつ病を発症したと訴えていた。
遺族の訴え 「残業時間 月148時間も」
遺族側の代理人の松丸正弁護士(大阪弁護士会)によると、鈴田さんは、2010年 4月
岐阜県内で病院などを運営するJAグル-プの県厚生農業共同組合連合会(厚生連)に就職。
12年の秋の岐阜国体を控え、県教委が就職を仲立ちした。会計や資料作成などを
担当しながら、試合や練習に取り組み、国体では2種目に出場。優勝と7位入賞した。
翌13年4月、鈴田さんは、県内の病院に異動。駐車券の処理やOA機器修理などの
日常業務の他、月に回ほど夜勤の当直勤務にも入り、急患や来院者の対応もするよう
になった。
同年12月26日鈴田さんは「体がいくつあっても足りない」などと書いた文章をパソコン
に残して失踪。翌年1月8日、車の中で死亡しているのが見つかった。
遺族は業務用パソコンや当直勤務の記録をもとに、死亡前3カ月の残業が月107~148
だったと主張して労災認定を請求。日によっては、当直明けでそのまま翌日深夜まで
働き連続39時間の拘束に及ぶ勤務もあったとした。(証拠をもとに裏付けた)
厚生連は14年4月にまとめた調査報告書で上司が鈴田さんの帰宅が遅いことに気づいて
いたが、残業申請書の提出を促すにとどめており、(安全配慮義務の怠慢)
「労働時間管理に不適切な部分があった」と認めた。
一方、鈴田さんは岐阜国体後にライフルの所持許可の失効があり、エアライフル競技を
するなどしていたといい、選手としての将来の不安などストレスの蓄積も自殺の要因と
して考えられるとして原因は究明できなかったと結論づけていた。
(怠慢な労務管理のことの責任感の欠如がみられるし、その場限りの鈴田さんの
県教委の使い勝手さ、本人の未来に対しての思いやりの欠如も気になります)
遺族の松丸弁護士は、「企業などで働きつつ競技を続ける選手らの労働者としての
権利をどう守るかという課題も浮き彫りになった」と話す。