6月3日 判例命令 アリさん引っ越し社 訴訟で和解
6月3日 判例命令 アリさん引っ越し社 訴訟で和解
シュレッダー係りの男性、復職/東京地裁で和解成立
「アリさんマ−ク」の引っ越し社関東(東京)の男性(35)が営業職からシュレッダー
係りへ不当に異動させられ、同社に地位確認などを求めた訴訟は5月24日東京地裁
(吉田裁判長)で和解が成立した。
同社が男性に謝罪し、営業職に復職させるなどの内容で、男性の代理人弁護士らが同日
厚労省内で記者会見し「全面勝訴の和解」と評価した。
男性は、2015年、業務中に起こした事故への弁償を求められたことで労組プレカリ−
ア−トユニオンに加入したが、同年6月に一日中書類を細断するシュレッダ−係りに異動。
8月には訴訟提起で会社を中傷したとして懲戒解雇を言い渡されたほか、顔写真入りの
「罪状ぺ−パ−」が全支店や社内報に掲載された。解雇は間もなく撤回されたものの
待遇は改善されず、復職や名誉毀損による損害賠償などを求めていた。
和解条項は、元の賃金条件で6月1日に営業職へ復職で、配置転換や解雇、罪状
ぺ−パ−の貼り出しを謝罪し、謝罪文を掲載した。解決金の支払いなども。
男性は、この日もシュレッダー業務に就いており、昼休み中に電話で「ほっとしている。
まだ表に出ていない問題があり改善していきたい。」と訴えた。
支援した同組合の清水執行委員長は、「理不尽を強いるブラック企業で闘えば変えて
いけるとし示した」と語った。−−−−−同組合によると数百万円の弁償を負わされ
退職後も支払いを続ける元社員もいるという。
◎ このような見せしめにひどい嫌がらせなどをする事業主から労働者を守る
堅固なセフティネットも構築する立法化も推進するよう政府に要望します。