2月19日   心の痛みを未来の糧に その2

     2月19日  心の痛みを未来の糧に その2

 

     3 妬まずにはいられない

    優れた他者と比べる妬み、それは苦痛と敵意に満ちた感情だ。誰かを妬むあまりに

    人を傷つけるのは、子供に限ったことでない。例えば、職場で高い業績を上げた

    人は、周囲から妬まれるだけでなく、嫌がらせも受けるリスクも高まるという

    報告もあるとのこと。私も仕事で、西三のある社会保険事務所へ行った時、中学の

    女性の同級生に会った際、そのことを聞きました。業務課長に昇格した際それを

    妬んだ男性からいじめを受けたといっていました。本人は努力してその地位を得たのに

    どんぐりの背比べの同僚、特に男性からだと余計そのような目に遭います。

    人が妬みを抱くその一因として「自尊感情」とのこと。自尊感情の高い人は妬みを

    感じにくく、逆に低い者は感じやすいとのことです。

    こうした自尊感情と妬みの関係を首尾よく説明してくれる理論に、自己評価維持モデルが

    あるとのこと。このモデルでは、相手のパフォーマンス、パフォーマンスの関与度

    つまり自分にとっての重要度、そして他者と自分との類似性が考慮される。そして、他者の

    優れたパフォーマンスが自分にとって重要で、他者が心理的に近いと感じられた場合

           妬みが経験され易くなるとの指摘です。上記の女性の場合は、これに類すると思います。

               ところが、こうした妬みの感じ方について、奨学生のそれは少々事情が異なる

    らしいとのこと。成績、運動、人気といった領域に対する重要度が妬みを引き起こすか

    を検討した調査では、成人と同じく、中学生は、こうした領域のの重要度に応じて

    変化していた。しかし、小学生は、特定の領域をを重視しているからといっても、それに

    連動して妬むわけではないとわかったという。

    他との類似性が妬みに及ぼす影響についても同様だった。これまでも成績が良かった

    友人がテストで自分よりも高い点数をとった場合よりも、同じくらいの成績だった友人

    に抜かれてしまった方が中学生は妬み易くなる。但し、小学生には認められなかった

    とのことです。このように、自己評価維持モデルによる予測に違わない結果が得られた

    中学生と異なり、必ずしも関与度や類似性の影響を受けずに妬むのが小学生の特徴のよう

    とのことです。おそらく、自分にとって何が大事で、何が大事でないのかの峻別十分に

    ついていない点に起因したものと考えられるとの指摘です。

    しかしながら、筆者は、自分にとって重要であろうと、なかろうと、小学生は、優れた

    他者を妬むリスクが高いとも解釈できるとのこと。

    (従って感情に任せていじめ、嫌がらせへ進む訳です)

    こうした意味で集団の中で育つ子供を全く妬まないように仕向けることは、ほぼ不可能

    と言ってよいとのことです。

 

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