1月11〜12日 本日 皇居で行われた「講書始の儀」について

   1月11〜12日   皇居で行われた「講書始の儀」

         塩川徹也先生のパスカルのパンセについて

    昼のNHKのニュ−スを見ていたら、「講書始の儀」が放映され、両陛下はじめ皇族の

         方々も出席され、各分野の第一人者の先生方が専門分野の講義をされていました。

   私もかって倫社で青年期の問題と関連付けて授業で教えたことがあります。

   丁度直近のブログで小学の生徒が『夢や目標をもつこと」についての白井利明教授の

         記事を紹介しながら筆者の見解にそって私が経験し苦労したことを踏まえて述べました。

   そして、その2の締め括りのところで塩川先生がTVで放映されたパンセの

       『神なき人間の惨め目さ」を拝聴していてこれは今回の白井先生の記事と関連ありと

         直感しました。

   まず白井先生の記事によると、生徒は、進学先の将来の夢や目標の実現に向かって頑張っては

   いるが、がむしゃら(これは私の感じたことば)に勉強していても、その意味が分からず

   元気をなくし(思春期前にメンタル不調者も出ていると私が推測する)のが現状です。

   それに対して17世紀に哲学者しても活躍したパスカルは「人間は考える葦である」

         と説いたことで中高の教科書にも出てくる有名な科学者です。彼の著書は一般の

         大人対象に書かれて いますが

   これから大人になろうとする21世紀の人々が感動を覚える書です。

         塩川先生が述べられた箇所を以下に紹介します。

   パンセ   パスカル 前田陽一、由木康訳  中央公論社より抜粋 172より

   われわれは決して、現在の時に安住していない。われわれは、未来をそれがくるのが

         遅すぎるかのようにその流れを早めるかのように前から待ちわびている。あるいはまた

   過去をそれが早く行き過ぎるので、とどめようとして、呼び返えしている。

   これは実に無分別なことであって、われわれは自分のものでない前後の時の中を

   さまよい、われわれのものであるただ一つの時について少しも考えないのである。

   これは実にむなしいことであって、われわれは何ものでもない前後の時のことを考え

   存在するただ一つのことを考えないで逃がしているのである。

   というわけは、現在というものは、普通われわれを傷つけるからである。

   それがわれわれを悲しめせしめるので、われわれは、それを我々の目から隠すのである。

   そしてもしそれが楽しいものなら

   我々はそれをみて残念がる。我々は、現在を未来によって支えようと努め、我々が

   到達するかどうかについて何の証拠もない時のために、我々の力の及ばない物事を

   按配しようと思うのである。

    各々自分の考えを検討すればよい。そうすれば、自分の考えがすべて過去と未来とに

   よって占められているのを見出すであろう。我々は現在については殆ど考えない。

   そして、もし考えたとしても、それは、未来を処理するための光をそこから

   得ようとするためだけである。

   現在は決して我々の目的ではない。過去と現在は我々の手段であり、ただ未来だけが

   我々の目的である。このようにして我々は決して現在生きているのではなく、

   将来生きることを希望しているのである。そして我々は、幸福になる準備ばかり

   いつまでもしているので、現に幸福になることなど

   できなくなるのもしかたがないわけである。 以上です。

   このパンセの引用文についての私のコメントをさせて頂きだったます。

   パスカルの17世紀の身分制社会の時代でパスカルの家は上級市民に属する比較的

   恵まれた階級の人。にも関わらず、悲観的捉え方をしている感じがします。

   彼は生来身体にハンディがあり苦労していますが、 キリスト教という堅固な心の

   支えがあり、自身に対しても襟を正すことができ、

   周辺の人々も思いやりをもって、どう生きるべきか忠告していた天才的思想家でした。

   彼の名言「人間は考える葦である」はある研究家によると旧約聖書から引用したとのこと。

   キリストの到来を予言するイザヤ書の中に「痛んだ葦を折ることもなく、燈心を

   消すこともなく」

   これが「考える葦」のル−ツなのです。神が遣わす救世主は、心が苦痛のため折れそうな人、

   もう夢も希望なく、まさにロウソクの炎が消えかかって死を希求する人も支える、

   そのような意味です。毎日勉強に追いまくられ勉強に張りがないし、級友との関係も

   よくな、いし、クラブも行きたくない。そんな時こそ教師、親の一言が

   この聖書の言葉のように本人の心に響くことが大事です。

   「君、ふんどしが下がってるよ」こんなice breakの鈍くさいジョ-クも中学生に

   言っていた時もありました。当然ながら愛情のこもった信頼関係が大切です。

   その反面またくりかえしになりますが、自殺しそうな生徒には下手な話しかけは要注意な

   ことはすでにお話ししました。

 

 

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