12月21日 内在化された質問の問題点が解明されたとき
12月21日 内在化された質問の問題点の解明がなされたとき
12月5日の「良い質問をする技術 その4」で自閉症スペクトラムの青年が描いたひまわり畑の
描画のなかで、肝心の「ひまわりの花」が描かれていないことについて、最近の小田井メンタル
クリニックの臨床心理士との面談の際、その先生が「彼が隠している」との指摘を受け、
何か闇を蔽っていた霧が晴れたような感じでした。

アルストラロメリアと菊の組合わせ
非情に丁寧に描いた茎と対照的に肝心の花を描いていない理由があると察知しました。
でも「何故花を描かなかったの」では対話は切れてしまいます。
たとえ彼がいい気分になっていると傍で感じても、心の奥にこびりついているトラウマが
妨げているようなそんな感じでした。カウンセラ−としては、何とか彼から答えを引き出そうと
焦れば焦る程l両者の心理的距離は広がるばかり。
こちらとしは、描画を描いていた時の心境を聴いて、共感して彼の心に寄り添う中で
開示してもらえるチャンスを忍耐して待つしかないと思っています。
また彼に会って話がしたくなりました。彼が開示して心の中が氷解するときこそお互いに成長する
糸口となると信じています。