11月29日 「良い質問」をする技術 その1 コ−チA 粟津恭一郎先生執筆
11月29日 「良い質問」をする技術 その1 コ−チA粟津恭一郎先生執筆(ダイヤモンド社)
私にとって最初の自閉症スペクトラム児との出会いは、29歳の時、その頃名古屋市西区の
上小田井の山田中学の教師していましたが、ふとした契機である知人の紹介で春日井の
心身障害者施設のコロニ−を訪問しました。その中の自閉症スペクトラム児の描いた絵を
職員の方に見せて頂き、「こんな落書きのような絵にも子供の成長を見ることができ、それが
私たちの喜びなのです。」とのお話を伺いました。直線しか描かなかった子が丸みのある形を
描くようになったことなど聞いて感動しました。これが私が初めて見た障害児の描画
でしたが、このような描画を自閉症スペクトラムの青年に北区のあるNPOで描いて
もらったのが3年前のこと。
しかし、彼が対話の中で気分がよさそうでしたので、「ちょっとこの画用紙に描いて」
と頼むと「日まわりのお花畑」を描いてくれましたが、葉、茎は丁寧に描いているのに、
肝心の花はありません。自己の心の奥にあるものを隠していたようでした。
あえて彼に「どうして」と問うこともせず、ずっと私のこころに温めていました。
今回の粟津先生の著書に「質問の内在化」が出ています、そのことについて後で説明します。
先週金曜日、最近ご指導して頂いている上小田井の小田井メンタルクリニックの
臨床心理士の先生に説明して頂いて納得できました。
菊とアルストロメリア、メキシカンセ−ジの組み合わせです。
<本書の序文>
粟津先生のエグゼクティブコ−チの仕事とは、「質問する」こと。
その質問が一口でいうと、私は「とてもクリエ−ティブ」に感じました。
質問の相手は、主に大企業の経営者、その他、グル−プリ−ダ−、部長などの幹部社員等。
一対一で質問し続け、ほぼ毎日何時間も経営者等に対して質問し続けるとのことです。
セッション以外の時間には、次のセッションに向けての「クライアントの目標達成の
ために、さらにどんな質問が効果的だろうか?」「どんな質問が経営者をより成功に
導くだろうか?」かと
46時中考えるとのこと。(こんなことからも、とてもcreativeな
仕事と感じます)
超多忙なエグゼクティブに定期的に時間をとってもらい、ひたすら質問し続けて
報酬を頂く−−
どうしてこのような職業、関係性が成り立つのか。その理由は一つ。
「よい質問には、自分と周囲の人々の人生を、より良い方向へ変える大きな力がある」
とのこと。
この一語に筆者の強いプロとしての信念が伝わってきます。