9月14〜15日 気持ちが言葉になるプロセス その2

   9月14〜15日 気持ちが言葉になるプロセス その2

   (2) 子供が、自分の色々な気持ちを大切にして良いと分かっていること

  ここでは、本日コ−チAの鈴木義幸先生から配信されてきた「レジリエンス」のことに少し

  触れてみたいと思いました。(この単元の終わり当たりにその良き学びの機会を感じます)

  鈴木先生の指導先は、企業の指導層が対象ですが、「レジリエンス」は、子供の世界にも当て

       はまることがあると直感しました。この言葉の意味は、回復力とか、逆境を乗り越える力と

  いった 意味て゛、「肯定的意味」、例えば「先生にほめられた」とか「こんな楽しい

  ことがある」などは、親や教師に気持ちよく受け止められやすいのですが、「否定的意味」、

  例えば「級友とのけんかの場合の頭にきた」とか「先生はおかしい。ぼくが悪い訳ではない

  のに僕だけ叱って」と言った場合、筆者によると、これらの場合では、大人にとって

  気持ちを聞くことは、一挙に困難になるのではないかとのこと。

  「そんなことで怒るべきでない」とか「そんな言わないで−−」とかつい、言って

   たしなめるとのこと。

   筆者によると、大人がそういう対応をしがちな理由はいくつかあると思われる。

  その大人自身が自分の否定的や気持ちを、よくつかめておらず、怒りや悲しみ、

  あるいは、やりきれないといった否定的な気持ちを基本的に感じたり、出してはいけない

  と思い込んでいたりする場合もあろう。

  もし大人がそう思い込んでいたりしたら、当然子供からのそういった思いの発信を受け

  止めることは至難の業となる。或は、子供の否定的な思いに耳を傾けることは、

  単に子供をわがままにしたり甘やかしたりするだけと曲解している場合もあるかも知りない。

  そのほか、子供の否定的な気持ちに耳をかしたりしたら、自分も一緒にしんどくなり、

  下手をすると共倒れになりそうといった不安から子供の否定的気持ちにふたをしたい

  といった心性が働くような場合もあるだろうと。

  しかし、それらの場合よりもおそらく一般に多いのは、怒りや悲しみ、やり切れなさと

  いった思いを子供が表出したとき、それを早く子供から取り除いてやりたい、と大人が

  慌てたり、焦ったりすることではないだろうか?との筆者の危惧。(まさに「愛は盲目」

  になりうるのです。しかしこの後の記事を通読していくと、子供は、大人に語っているのを

  受け止めてもらうと、次第に冷静さを回復し、自分を客観的にみれる(外在化 )も可能に

  なれば「レジリエンス」(回復力、逆境を乗り越える 力への道か゛ 開けます)   

  けれども、上記の「親心」もそのような対応を続けると、子供は「自分の否定的な気持ちは

  この大人にわかってもらえない」と感じ、「この大人の前では,(受け入れてもらえる

  気持ちは表出できるけれど)

  わかってもらえない気持ちは出せない」な゛と思いこむようになりやすい。そして否定的

  気持ちを押し殺したり感じないようにしたりすることは、子供にとって大きなストレス

  となるし−これは大人にとっても同じくストレスとなることだが−また、時には、否定的な

  気持ちだけでなく、「楽しい、嬉しい」といった肯定的な気持ちも、余り感じなくなる

  というようなことも起こりかねない。気持ちが平板化し、いつの間にか管制が

  鈍磨したり、したり、意欲そのものが希薄になったりもしやすい。−−−−−−

  怒りは自分が相手から十分に大切にされていないときや誤解されたりしているときなどに

 「それは嫌いだ」「このままでは困る」などと感じる気持ちとつながっている。

  つまり自分で自分を守ることや自分の価値を保つ(存在価値)を保つことに、

  怒りの気持ちは寄与する。

  怒りに関してまずいのは、怒りの気持ちを感じることやそれを表出することではない。

  その怒りの気持ちをうまく表現できず、誤った表現である攻撃行動、、例えば暴力、

  暴言、弱いものいじめ八つ当たり、相手を無視したり、陰口を言ったりするなど−として

  表してしまうことて゛ある。

  また哀しみをだれかと共有したり、慰められたリ、慰めたりすることを通して、

  人は心のつながりを純粋に実感しやすいと言われる。哀しみを感じとれるということは、

  それだけの豊かな感受性が息づいている証左(証拠のこと)とも言えよう。

  上記の怒りの気持ちの表現が上手くできないのと対照的な例として

  人の繋がりの例をあげ、否定的気持ちが大人に受容されていく例へ進んでいきます。

  さらに、「もうやってられない」などの弱音を子供が口にして伝えてくるということは、

  子供に「この大人は、自分の気持ちを受け止めてくれるのでは」との期待があるからこそ、

  と言える。

  弱音を吐いたら叱られるだけ」 「どうせ、聞いてくれやしない」などと思っている大人に

  対しては子供は自分のやりれない思いをなどの真情を表出しえない。−−−−

  子供は,自分の否定的気持ちについて上手にまとめてわかりやすくなど表現できない方が多い。

  それでも大人にそういった気持ちを話すということは、子供の側に、この大人に

  「まとまってなくても自分の思いを放ってもOKだろう」 「なんか受け止めてもらえるん

   じゃないか」といった期待をこめた値踏みや信頼感があるに違いない。

   子供が自分の否定的な気持ちを感じとり、それを話したい相手に言葉でちゃんと

   話せるということは−それが否定的な気持ちの対象者と向き合うことであっても、あるい

   誰かに相談するということであっても、−その子供のストレス、対処能力や

   セルフコントロール力の育成という意味からも非常に重要となる。

   (このセルフコントロールは自分のいらついた気持ちの自制ができれば、自己肯定、

   自信へと進み、他者に対して受容できる(アサ−ティブ)ようになれる道がひらけると

   思います。)

   それができる(セルフコントロールのこと)ようになるには、子供の色々な気持ち、

   その中でも怒りや、やりきれないなさといったような否定的な気持ちにも大人から理解を

   得ようと耳を傾けてもらえるという関わりが必要となる。大人に耳を傾けてもらえる

   ことを通じて子供は徐々に自分の否定的な気持ちに自分で耳を澄ますことも、さらには

   それを自分でコントロールすることもできるようになっていく。

    ◎ ここの最後の太字の言葉で障害者の自立支援の核心に触れていると痛感します。

     忍耐強い愛の一語に尽きます。この単元の最初に述べました鈴木先生の

      「レジリエンス」 (回復、逆境を乗り切る力)にも関係しています。

 

 

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