8月5〜6日 傾聴によって生きる「心に寄りそう」支援 その3

   8月5〜6日 傾聴によって生きる「心に寄りそう」支援 その3                               

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                                 オリエンタルゆりとアルストルメリアの組み合わせ

 

   ▲ 子供をみる二つの目 「共感の目」(やさしい目)と「評価の目」(きびしい目)

    つらいことやしんどいことを抱え、それを周囲に言わない子供の心には見えない「地雷」のように

    否定的な感情が埋もれている。そういう子供の実態を見るとき、子供を二つの目で見ることの大切さを

    一層筆者は感じるとのこと。二つの目とは、まず子供の目に周囲がどのように見えているのか。

    その心にどのように感じられているのか、それを子供に寄り添い子供の目線で「共感的に理解する目」

    である。もう一つは、人間として大事な力を子供がちゃんと身に着けて育ってきているか、それを

    客観的に評価する目である。 その二つの目で子供を見るときに、世界が奥行をもって見えるように、

    子供を人間として奥行をもって深く理解することができる。この記事を通読していて、ふと想起した

    ことは、日進市の近郊のある知り合いの公立の小学校の女教師から聞いて、驚いたことですが、

    一年の担任団が校舎の入り口に始業前に待機して遅刻生徒を、だっこして自分のクラスまで

    連れていくことをしていたそうで、親たちの顔色をうかがう管理職の指図でそうしていたようです。

      これは、特別支援学校でなく、普通の公立学校の例ですが、

          たとえ障害児の場合でも、このようなことでは、上記の「人間しての大事な力の育成」にマイナスに

    なると感じました。こんなやりかたでは、親子とも責任能力の妨げになりますし、クラスの頑張って

    遅刻しない子供さんにどう映るかの配慮が欠如していると感じます。

           それから最近主婦も働いている家庭も増えており、中には、厳しい労働条件の中で児童の

    登校が遅れ気味になることだってあります。ですからこのようなやり方は、何か画一的な

    印象を受けます。個々のクラスで皆で遅刻しない規律をつくり、叱責でなく、相互に協力して

    遅れがちの生徒を励ましていく方法が望ましいと考えます。

    私は、小学校に勤務したことがなくて、甘いと言われるかもしれません。しかし、生徒の早い

    時期から可能な限り生徒による自発性を活かした集団形成を提唱します。

      筆者は、「共感の目」 「評価の目」で子供をみるとき、「今一番大切なことは、子供が

    生きている世界を子供自身が自身が自分の言葉で表現できる力を育てることであり、それを

    育てられる条件を早急につくることである。子供たちが自分のつらいことやしんどいことを

    表現しなくなり、周囲の目に子供のしんどさが見えなくなっている今、それは急を要することだと

    強く訴えたい」と主張しています。(私自身もこここの「子供」という表現を”子供”を含めた

    障害者と読みかえて、障害者のつらさ、しんどさ等を世間に訴え、差別解消を日本国憲法

    国連差別撤廃条約に基づいて訴えていくべきことを強く願望しています)

    ◎ すでに述べましたように日進市では、T先生が講演会を通して障害者の親、事業主

      その他の市民に障害者の差別解消について啓発されています。そのような講演会

      に加えて、障害者が自ら体験したことを機会あるごとに話すことは、差別解消に向けて

       インパクトを与えることが出来るものと信じています。

                 なお、先週T先生にお会いする前に、この先生の講演会でどんな参加者との質疑応答が

      あったのか、総務の担当者に情報公開を求めましたが、同日の講演会に集まった人に

      配布した印刷物を入手できたのみで、肝心の当日の記録を公開しなかったことに

      不快な気になりました。

                 日進広報7月号では、参加者から「教えて頂き参考なりました」その類ことが掲載され

      それなりの効果は、評価できますが、一番核心になることが全く触れていないことに

      問題を感じています。それは主人公の障害者自身なのです。

                 「障害者に対する合理的配慮」と行政当局は、よく公言していますが、国連の差別撤廃

      条約批准の際には、この「合理的配慮」は、使用されず、他のブログで紹介しました

      ように、”reasonable accomodation”が原語です。このaccomodationとは

      宿泊施設(食事、快適な休息の施設)ここからして、「障害者をもてなす居場所」のことを

      言っていると私は推察します。 

       日頃の障害者の中々口に出せない、差別に対する不満、怒り、つらさなどを公の場で

      発言できてこそ、「合理的配慮」に関わる大切なことであり、このような弱い立場の人の

      人権が現実の場で擁護されるかどうかということ自体、「日本の民主主義」の成熟度を

      測る具体例と言っても過言ではないと思います。

      T先生のご努力に引き継いで、ぜひ障害者の発言の機会を与えて頂きたいと切望します。

      それから、過去数年間、私か゛直接ないしは間接的に関わっていた若い障害者の

      女性2名が自殺したことも未だに生々しい記憶として心に留まっています。

      そのこともあって今回の講演会のことでどうしても私見を述べたくなりました。 

 

 

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