4月28〜29日 問題は解決せず、置き去りにする 栗本渉先生執筆  コ−チAより配信

   4月28〜29日 問題は解決せず、置き去りにする 栗本渉先生執筆 コ−チAより配信

 

   表題の「問題は解決せず、置き去りにする」逆説的真理を突いていて興味をそそられます。

   官公庁、企業、学校、家庭等に於いて、問題を置き去りにするということは、通例では

   あり得ないこと。問題が発生したら、なるべく早く答えを出そうとして焦ります。

   でも、時として時間を置くことも必要なのです。何故でしょうか?

   ◎ 例えば、 会社側からいきなり重たい課題を突きつけられても、社員には、動揺、戸惑

   イライラなどストレスが加わります。こんなときに活用できるのが「認知行動療法」の発想と

   感じました。 

   筆者の表題の問題提示を理解する上で参考になるのが筆者が引用する’次の別の事例です。             

BP1010022 アルストロ.jpg

                     前回のアルストロメリアとはとは幾分異なった感じです

         ▲  新人コ−チで陥り易い負のスパイラルとは?

  コ−チングを学び始めた頃、よく指摘されたことが”クライアントの問題を解決しようとするな”

  ということだったと筆者は言います。別の言い方をするなら「今のクライアントが問題として

  話していることにコ−チは巻き込まれるな」ということなのだ゛が、これがなかなか難しい

  とのこと。

  相手の話を十分に聞こうとする。すると相手と同じ気持ち、同じ目線で相手の語る問題を把握

  しようとする。そうこうしているうちに相手と同じ土俵=「問題」を見つめている状態に

  入ってしまう。相手の問題について最も熟知しているのは、相手なのに、それを理解しよう

  と思えば思うほど、情報を集め、益々問題を抱える「相手と同じ目線」になっていく。

  そういうスパイラルが 高速回転し始め、がんじがらめになっていく。

     コ−チングを職場実践している人であれば一度は経験したことしそうながあるのでは

  との筆者からの指摘。筆者もコ−チングを学び始めた時、こうした罠からなかなか

  抜け出せずにいたそうで、、何かヒントがないのかと思っていた時、少し違った視点を

  与えてくれたエピソードに出会ったそうです。次の例がそれです。

     〇 けんか別れそうな夫婦がいた。

    二人はお互いの立場や言い分を向き合う必要があると思った。それを高名な

    アドバイザ−に相談することにし、電話をかけた。アドバイザ−は話し合いを

    もつ前に一つの条件を提示した。まずは気分転換に、この町にある山に二人で登山して

    来なさい。その山頂まで二人で協力してたどり着いたなら、本当に私のアドバイスが

    必要なのか、もう一度話し合ってみること。

    その上で私のところに来ると良いでしょう」 その夫婦は、結局アドバイザ−の

    もとには訪れなかったとのことでした。山頂を目指して協力し合い、その過程で

    関係を取り戻したという趣旨の逸話であったとのこと。お互いの問題を見つめることを

    一旦保留にし、「違うもの」に焦点を当てた結果、当初の問題はもはや問題でなく

    なっていた。

    問題をのり越えてその先にいくための方法として問題を直視し、分析し、解決する

    以外にあえて問題を置き去りにし、違う次元に移動してしまう方法があるのかと、

    一寸した感動を筆者は、覚えた記憶があるとの夫婦は、目標到達に至るまで、双方

   それぞれの考え方の違いがあっても、目標達成゛のためには、相手へのいたわり、

   思いやりが不可欠なことを実感できたので、相談にのって頂く必要はなかったのです。

   共通目標があると、それまで相互にあった不快な気分もほぐれ、良好な関係に戻り

   モチベ−ションも高まります。次の企業の経営者のコ−チングも同様のことと思います。

 

     ▲ 「問題をあえて置き去りにする」栗本先生の経験談

  先生がコ−チングを始めた頃、ある中堅企業のトップのクライアントが抱える

  ジレンマに親身に寄り添い否定せず、話を聞き続けた時のこと、人の話を聞くことが出来ず

  役員が一枚岩でない」という周囲のフィ−ドバックについて淡々と語るトップのA氏。

  筆者が聞けば聞く程本人は暗く沈んでいき、、やがて本人も「本当はこういうことを

  話したい訳でないのです」と本音を話始めたとのこと。

  そこで筆者は、その問題を脇に置いて、視点を変えて聞いた。

  「今の状態がすっかり解決したときAさんはどうなりたいですか」 そうするとA氏の声

  は徐々に生気を取り戻し、「業界で最も安く、最も品質の高いサ−ビスを開発し、

  世界に届けたい。そこには、必要な人材と投資を呼び込めるようになっていたいなど、

  自分が長年取り組みたいと思っていたことを生き生きと語り始めたとのこと。

    その後3年も経ずしてA氏の会社は売り上げも、人数も3倍以上の規模に達し、

  上場も果たしたそうです。

  ◎ ここでも、先生の視点を変えた「あなたはどうなりたいか」の的を得た質問で

  トップのマイナスの気持ちがほぐれ、モチベーションが高まって目標がビジュアル化されて

  いくのが生き生きと伝わってきます。この手法は、私にとっても大変参考になります。

  私が関わっている日進市のNPOの5月に理事長に就任するKさんにこの話を伝えたいと

  痛感しました。障害児の特別支援学級で更なる躍進を達成して頂きたいと切望

  しています。

 

 

 

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愛知県名古屋市・日進市を中心に活動する佐野カウンセリング社労士オフィスです。

当事務所では、職場や家庭などの人間関係、仕事の重圧などに起因するストレス、悩みに対するメンタルカウンセリング(認知行動療法を含む)を行っています。

また就労、解雇等労務管理上の法的クリア(コンプライアンス)や労働者のメンタルヘルス、労災事故から守る安全衛生対策などの指導、助言も行っています。

安心して気持ちよく働ける快適な職場環境づくりのサポ-トこそ私の使命です。お気軽にお問い合わせ下さい。

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