4月22日 判例命令 名古屋市バス運転手の自殺は公務災害 遺族逆転勝訴/名古屋高裁
4月22日 判例命令 名古屋市バス運転手自殺は公務災害 遺族逆転勝訴/名古屋高裁
労働情報メ−ルマガジンより
名古屋市営バス運転手山田明さん(当時37)が2007年自殺したのは上司のパワハラなどが
原因として遺族が公務災害を認めなかった地方公務員災害補償基金の処分取り消しを求めた
訴訟の控訴審判決で名古屋高裁(孝橋宏裁判長)は21日請求を棄却した一審の名古屋地裁
判決を取り消し、処分を取り消した。山田さんは、同年6月焼身自殺を図り死亡した。
遺族は、直前の4カ月間に上司から不適切な言葉で指導を受けたり、身に覚えのない乗客の
転倒事故で警察の取り調べを受けたりするなど心身の負担が続き、精神疾患から自殺したと
主張していた。 裁判長は、山田さんの時間外労働が同僚より多かったと指摘。
「公務災害の認定基準に準ずる負荷があった」と判断した。 ( 時事通信4月21日 )
自殺の背後の職場環境のパワハラの実態、就労時間の相対的な残業の多さ
根拠のない警察の取り調べによるストレスなどが適切に判断された判決と感じました。
もう一つのこととして、勝訴を喜ぶだけでなく、本人を死に追い込んだ責任者の扱いについて
然るべき当局者の対応はどぅなったのか明らかにして同類の再発を防止すべきかと
痛感しました。