3月12日 判例命令 社員自殺で1億円支払い イビデン訴訟で争わず/岐阜地裁 労働情報メ−ルマガジンより

     3月12日 判例命令 社員自殺で1億円支払い イビデン訴訟で争わず/岐阜地裁

             労働情報メ−ルマガジンより

 

     電子機器製造大手のイビデン(岐阜県大垣市)の30代の男性社員が自殺したのは上司の

     パワハラや長時間労働が原因として同社と上司に計約1億500万円の損害賠償を求めた

     訴訟の第一回口頭弁論10日、岐阜地裁(唐木浩之裁判長)で開かれ、イビデンと上司は

     遺族側の請求を全面的に受け入れ訴訟は終結した。

     男性社員をめぐって昨年1月、大垣労働基準監督署が労災として認定していた。

     訴状によると男性社員は岐阜県内の事業所で設計などを担当していた2013年10月に自殺。

     自殺前の6カ月間は月67〜140時間の超過勤務を強いられ、上司から「何でできんのや」

     「バカ野郎」などと叱責されていた。遺族は代理人を通じて「請求を認めた点は評価したいが

     いまだ謝罪されていない。このようなことが2度と起きないように対応して欲しい」とコメント

     していた。 なお、会社側は訴訟でパワハラの有無に言及しなかったが、「労基署から

     パワハラと過重労働を指摘されたことを重く受け止め、再発防止に取り組む」とコメントした。

     ◎ 会社側は、一応原告側の主張に応じて1億余りの賠償金の支払うことで終結したが

     「金を支払えばいいのだろう」といった非情な応答ぶりに私は、割り切れないものを痛感した。

      パワハラと非常識な過重労働により社員を死に追いやったことの謝罪の言葉がないこと

      からして、「指摘されたことを重く受け止め」の言葉の欺瞞(ぎまん)を露呈していると

      感じざるを得ません。この会社も社員を「社畜」としていると痛感します。

 

 

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