2月12〜13日 非正規ミドルの増加 (朝日新聞より)

       2月12〜13 日   非正規ミドルの増加  ( 2・4朝日新聞より)       

       35〜44歳 390万人 10年で3割増 

            「遠い正社員」  描けぬ未来図

   

  現在、契約や派遣社員など非正規の職から抜け出せない40歳前後の「非正規ミドル」が

  増えている。  

  特に男性は「正社員の仕事がないため」が4割超と、「やむなく非正規」を続ける人の

  割合が他の世代や 女性の同世代を上回る。低所得で老後への備えも十分積めないまま

  年を重ね、政府が1月末に打ち出した非正規支援策からも置き去りのままだ。昨年末、

  東京内で開かれた就職面接会の会場。千葉県に住む41歳の男性が硬い表情で

  ブ−スを回っていた。9月に派遣の仕事を辞め、正社員の職をつかもうと必死だ。

  だが、いまだ願いはかなっていない。 1998年に九州の大学を卒業して18年。

  気づいたら40歳を過ぎていた。独身。  結婚して子供を育てるという、若いころに

  思い描いた自身の姿は遠い。

  「ずるずると派遣社員で来てしまった」と肩を落とす。就職活動に取り組んだ

  90年代後半はバブル経済崩壊後の氷河期の真っただ中。

  地元の百貨店などを目指したがかなわず、地元の中小商社に入った。

  たが、営業の仕事が合わず、転職するため3年で辞めた。パソコン関連の資格を取り、

  派遣で働きながら就活を始め、やっと東京のIT会社で正社員に。商社を辞めて

  7年経っていた。

  喜びもつかの間。2008年秋のリ−マンショックのあおりで、1カ月後に上司から突然

 「来なくてよい」。

  解雇になり、派遣社員としてコ−ルセンタ−や形態会社などの職を転々としながら

  食いつないできた。

  派遣社員の待遇を改善させる活動をしている渡辺照子さん(56)は、自身も都内の

  コンサルタント会社で約15年間働いている。渡辺さんの不安は、埼玉県内で

  一人で暮らす長男(35)の将来だ。

  長男は、資材会社の派遣社員だが、「ずっと負のスパイラルで息子が派遣の仕事から

  抜け出せないのが悔しい」。長男は都内の私大に入ったが、学費を稼ぐために

  アルバイトを過ぎて授業に追いつけなくなって中退。そのまま非正規の仕事についた。

  渡辺さんは、後悔の気持ちを隠せない。「新卒一括採用の日本では大学を中退させて

  しまったのがすべて。人生、チャンスは1回切りしかないんですよ」。

           ▲  40歳前後の非正規労働者への対応について

 

    金沢大 伍賀一道名誉教授(社会政策)のコメント

    先生は40歳前後の非正規労働者は、バブル経済崩壊後の就職氷河期に苦しみ、

    そのまま抜け出せない世代、それ故に、「 自己責任」でなく、社会全体の問題として

    考えるべきと問題提示しています。つまり政策の大きな転換の必要性を説いています。

    それは、労働力の質的なレベルアップのための職業訓練の条件整備のことです

    現行の制度では、現在の仕事を休んで訓練を受けなければならず

    非正規労働者には利用しずらいとのこと。

    現行の制度では、ある職種の訓練を受けたいと思えば

    面接試験に合格すれば、交通費、受講手当500円、受給資格(失業給付の際の資格)

    に応じた基本手当が支給されます。このような支給額の増額か゛充たされないと

    生活不安になってきます。

    それと受講内容のこと。今の時勢のニ−ズを配慮した充実したカリキュラムを用意して

    受講者を引きつける内容にすることも肝要と私は、考えます。そのためには、

    もっと民間の優れた人材を登用して発想の転換を図りつつ充実したものに変えていく

    ことが不可欠と考えます。先生は、企業で正社員を採用する際には、

    一定数を非正規から採る枠を設けることも述べていますが、私は、ただ数の枠でなく

    非正規社員の質的向上がなくしては、生産性向上や市場でのより高い付加価値を求める

    企業のニ−ズとのマッチングにそぐあないのではと懸念しています。

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