10月13〜14日 続 長時間労働の呪術

       10月13〜14日 続  長時間労働の呪術

 

        <育児と両立 妻に偏る負担>

      仕事に就きたいと思っても、長時間労働が壁となって立ちはだかる場合もある。

      2歳半の娘がいる都内のム女性(22)は、長時間の勤務がネックになり、2度退職に

      追い込まれた。女性はいま、「子供がいて働くなんて本当に無理なんだってわかった」

      と嘆く。出産前はアパレル業界で働いていた。閉店は午後10時。朝から立ち通しで

      働き、後片づけして帰宅するといつも深夜。妊娠したら辞めるのが暗黙の了解に

       なっていることを悟り、ここでは産めないと出産前に退職した。

       出産後託児所付きのエステサロンを見つけ、子供のいることも、残業できないことも

       伝え、入社した。 

       ところが午後5時に職場を出る女性に、上司や同僚は「なんであなただけ早く帰るの」

       「夜まで働けないの」と容赦ない言葉を浴びせた。夫も長時間労働の職場で、育児や

       家事の分担はできなかった。エステサロンで残業を迫られる心労と育児の負担などで

       数か月で体調を崩し、退職に追い込まれた。

                    日本では、約6割の女性が第一子出産を機に退職している。労働政策研究

       研究機構の内藤副主任研究員は、「日本の長時間労働は、女性にとって仕事と家庭の

       両立していく中で一番大きなハ−ドルになっている。 日本では、男は仕事、女性は

       家庭といった”性別役割分業”の意識が他の主要国以上に強いことも女性にとって

       ハ−ドルだ」とみる。

               欧州では、子育て期に共働きの夫婦が共に働く時間を減らすケ−スも多くみられる。

       昨夏、ドイツの中小企業などを視察した連合の安永副事務局長は、「ドイツでは平日

       でも夕飯を家で食べるのは当たり前。長い労働時間が経済力につながるというのは

       幻想だ」と感じたという。「性別役割分業」の意識の強い日本では、夫が長時間働き

       妻が育児や家事を担当する形になりがちだ。「うちは母子家庭だと思っています」

       今年1月東京銀座の銀座三越。育児中の親を支援する催し際で、参加していた

       女性がこう話した。主催は、東京都などでつくる「子育て応援とうきょう会議」だ。

       参加した20〜う40歳代の女性約20人は、子育てを一人で抱え込まざるを得ない

       ことへの不安を口々に語った。

       6歳未満の子供をもつ夫の家事、育児関連時間を欧米諸国と比較すると

       以下のとおり。 一日当たり内閣府男女共同参画白書H27年版より

               日本    米国    英国   ドイツ   フランス

   家事関連時間  1・07   2・58    2・46   3・0     2・30

   うち育児時間   0・39   1・17    1・0    0・59    0・40

    欧米は残業労働時間が日本より短いこともあって、二点の比較では、日本より上です

 

         < 仕事人間世代 長時間労働についての見解>

   仕事人間の主人公が出世していく人気漫画「課長長島耕作」を描いた弘兼憲史さんは

   こう語る。かれは大卒後に松下電器産業に入社した。高度成長期、職場は活気に満ち

   残業は当たり前だった。「仕事が面白く、長時間労働も全く嫌いではなかった。自分の成長の

   ために必要なことと思っていた」と振り返る。 「とも働きなら育児、家事は分担すべきだし、

   (男性が育児に積極的に関わる)イクメンを否定する気はない」としながも、「残業を厭わず

   仕事を一生懸命やる人も必要でないか」とも話す。

   この漫画家は企業側が喜びそうなことを自分良き時代を回想して、自己の狭い視点に立って

   のべているに過ぎない。今回の長時間労働に起因する問題に対して自覚が欠けていると

   痛感します。松下電器のご出身なら派遣労働者の悲惨な状況を新聞記者も書いていた

   「マクドの夜」はどう思っているのか質問してみたい。私が高校生の時、とても強いショックを

   受けたスタインへ゛ックの「怒りのぶどう」(世界恐慌の中での悲惨な農民の姿)が

   私の心の中に焼き付いています、

   政府も重い腰をあげて、やっと「ストレスチェック」に着手し出したことを見ても、長時間労働

   から発生する社会問題”自殺大国 日本”は忘れてはならないのてす。

   「森をみて個々の木々、枝葉をみること」 これを強調して止みません。

 

 

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