3月17 日 職場のメンタルヘルスで配慮すべきこと

 

      3月17 日  職場のメンタルヘルスで配慮すべきこと

             東洋経済 1月18日号 うつの正体より抜粋  

   

      1    うつ急増のカラクリ

        あなたの会社では何人がうつで休んでいるだろうか。公務員の統計では、国家公務員の

        1%強、地方公務員の1%弱が、主にうつが原因のメンタル休職だ。民間企業でも、これが

        目安となる。うつ休職者が、公務員並の1%くらいに抑えられていれば、その企業の人事部は

        優秀だとみなされる。「IT企業なら3%台で上出来」というのが人事関係の認識である。----

               わずか1%の休職といっても、社員1万人なら100人がうつで休んでいることになる。

        限られた人事スタッフで、その100人をケアするのは簡単ではない。

        会社にとってうつが厄介なのは、うつが再発しやすい病気であるからにほかならない。

        一度うつになると、治っても6割が再発すると言われている。2度うつになると7割、3度なら

        9割と再発率は高くなる。

           職場のうつは、復職を焦れば焦るほど再発する。そして再休職に追い込まれれば、

        本人も会社もつらい。そこでうつときちんと向かい合い、休職者を復職させる仕組みを充実 

        させる企業がふえてきている。そもそもうつにさせない職場つくりの研究も進んでいる。

           一方で製薬会社の啓発キャンペーンやメンタルクリニックの急増が、うつっぽい社員を

        休職に向かわせている側面もある。会社を悩ませ、社員の人生を狂わせかねない、

        うつの正体を追う。

       2   機械的診断が増やすうつ

        この機械的診断として近年増加したのが、巷に増加してきメンタルクリニックで、そこでは

        米国の精神医師学会で定めたDSMのマニュアル本が基準になっていて、昨年DSM-4が

        改定され、近く その解釈、運用等について統一見解が完成後公表されます。

        従来のDSM-4に沿った一般的な診断例はつぎのとおりです。

 

        医師との初対面、「どうされましたか」、「何となく気が重く、やる気も起きてこなくて」

      「ほとんど一日中、憂鬱な感じでしょうか」。 そう聞かれて少し考えてから、 そう言われると

      「そんな感じがします」。 「ここ2週間、そんな感じでしょうか」 「多分そうです」

       その後も「食欲は?」 「疲れやすい?」 「眠れないでしょうか」と矢継ぎ早の質問。

       言われてみれば、若い頃に比べれば食欲もないし、疲れやすいし、子供がうるさくてよく

       眠れていない。そこで「全部そのとおりです」。と答える。

       医者は、上記のDSMのマニュアル本をめくって患者に告げます。

       「あなたは、典型的なうつです」。休職した方がいいですよ。会社に提出する必要が

        あるなら今すぐ診断書を書きますよ」

        このような医師の見識、良心を疑いたくなるよう例もあるから「機械的診断」と命名したと

        思われます。

        一応精神科とか、心療内科などの看板を掲げているなら、せめて20分か30分でも

        患者のつらい心の心境に寄り添った診察の時間を設定するのが本物の医師と私は考え

        すが、そんなことよりも医療ビジネス優先が横行しています。

        すでにブログで述べましたように、あるNPOで発達障害の青年か゛転医したいと言った

        時、所長に同行したした際、クリニックの商魂たくましい一面に遭遇してとても不快な

        思いがしました。所長が大事な質問をしようとしたら、患者さんが待っていますからと

        突っぱねたとき。「まるで患者を回転寿司」のように扱っている。

        そんな思いでした。

 

             3    ( A )     うつのチェックシ-ト  "これが機械的診断の典型だ"

 

                      うつの原因の一つとされるストレスのチェック(SC)が法律で義務化される方向に

            ある。国は1月下旬からの通常国会で安全衛生法を改正し、すべての事業所と

            従業員に対して2015年にもS  Cを義務付ける方針です。

          このSCは、「職場環境のストレス度を経営者が把握するためのもの」というのが理由。

            これにより重症のうつを発見できれば、救われる人もいると見られる。その一方で

          冒頭の例のように、うつでもない人がうつと見立てられるリスクも指摘されています。

 

         以下の診断項目、及び4つの質問は、米国のDSMを念頭においたものです。

                     Q1  以下の項目のうち、最近2週間のあなたに当てはまるのにをつけよ。

           〇 抑うつ気分-----殆ど一日中、毎日、憂鬱な気分

           〇 興味の喪失-- 殆ど一日中、毎日、すべての活動で興味、喜びを感じない

                2つのどれにも当てはまらないのはただの憂鬱

                1つでも当てはまるのは次に進む

                   ↓

        Q2   以下の項目のうち、最近二週間のあなたに当てはまるものにをつけよ

           〇 食欲の変化 ダイエットしていないのに著しく体重が減少(又は殆ど毎日食欲なし)

                      〇 睡眠の変化  殆ど毎日、よく眠れない。又は寝ずぎてしまう。

           〇 活動量の低下 身体の動きがのろくなる。イライラ、不が安強くじっとしていられ

           ない。

           〇 疲労感     殆ど毎日疲れやすい、無気力

           〇 罪責感    殆ど毎日「自分は存在価値がない」と感じたり、根拠なく自責感

           を抱く。

           〇 思考力の減退  思考力、集中力、決断力の低下

           〇 自殺企図  「死んだ方がましだ」と考える、又は自殺を計画する。 

            が4つ以上、または、(注1) Q1でが2つの人は3つ以上の場合

             以下のQ3以後に進む   

       Q3  いつもと違い異常なまでに気分が高揚したり

          開放的になったことはないですか。      →いいえ 双極性障害(躁うつ病)の疑い

          

           はい  ↓             

        Q4  非常に苦しいと感じたり、実際に仕事、学業

           日常の活動に支障をきたしていますか。

             はい ↓

        Q5   服用中の薬、アルコール、

           体の病気によるものではないですか             

                  はい ↓ 

         Q6    大切な人がなくなったことによる

             一時的ショックによるものではないですか      

              はい ↓

         大うつ病(いわゆるうつ病)の可能性が高い

          ▲  以下の疑いあり  *に該当する場合には、以下のaからcにあてはまる

                         可能性があります。

        a  短期反復うつ病

         大うつのような強い抑うつがあるものの持続期間が二週間よりも短く、且つ

         毎月1回抑うつが生じるもの

                    b    小うつ   軽いうつ状態で、気分変調症のように長続きしないもの

         c   気分変調症  抑うつは軽いが、2年以上続くもの

        * Q4からQ6の中の質問に対していいえの回答を一つでもした人

         及びQ2で3つ以は下選んだ人、または、Q1で2つ選び、Q2で2つ以下選んだ人

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当事務所では、職場や家庭などの人間関係、仕事の重圧などに起因するストレス、悩みに対するメンタルカウンセリング(認知行動療法を含む)を行っています。

また就労、解雇等労務管理上の法的クリア(コンプライアンス)や労働者のメンタルヘルス、労災事故から守る安全衛生対策などの指導、助言も行っています。

安心して気持ちよく働ける快適な職場環境づくりのサポ-トこそ私の使命です。お気軽にお問い合わせ下さい。

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