9月23~24日 先生のものさしだけでは測れない子供の心 その1
ハワイインタ-ナショナルカレッジ 袰岩奈々先生 執筆
児童心理9月号より
子供たちがイメ-ジすること(多様性への気づきに留意する)
筆者は子供の心の多様性について次のように述べています。
日々の学校生活りの中で、子供たちの豊かなイマジネーションに驚くことが頻繁にあるのでは
ないだろうか。子供子供かの詩などを読むと、その着想の広がりにびっくりしたり、子供が
間違えて捉えた言葉むの解釈をほほえましく思ったり。大人が思いもよらないことを考えて
いたりする。ものさしが違うということだけでなく、自分のものさしの目盛りにないスケ-ル
でものごとを捉えているといことも起こるとのこと。
たとえば、算数の問題で「リンゴが3つあります」と書いてある時に、中には「そのリンゴ
どこから来たんだろう。もらったのかな、買ったのかな」のようなイマジネーションが
ふくらみ、リンゴの物語に入ってしまう子供もいる。外からみれば、問題に取り組まず
(授業の流れからずれて)ぼっとしているようにも見える。
日々子供の豊かで自由で奔放なイマジネーションに触れられることことは教員の役得でも
あり、難しさでもある。(流れからのずれ)
教科を教えることが中心となる授業中、奔放すぎるイマジネーションは、教科内容を進める
上で邪魔になる可能性もある。子供たちの創造性をつぶさないようにしながら、限りある
時間のなかで要求されるタスクを調整するために、子供たちの振れを編める幅の中に収める
ことが要求されることになるからだと。(社会科を教えていた私は、このような創造性に関係
する想像性の必要性を感じていたので、生徒の想像性を刺激することを世界史の授業などで
ある時代の人々の生き方、考え方等に触れながら試みた。例えばしばしばペストの流行で
人口が激減した中世欧州では、農民の寿命は、平均して16歳程のこともあった。
そのことは 十字軍などの信仰熱との関係を理解するのに役立つ、但し受験を意識して
授業効率を意識するとこのようなことに触れるゆとりもなくなることさえある)
例によって鈍臭い生け花登場 私なりの創造の一部です。
筆者は違う目盛りのものさしをもつ子供たちに対して、(彼等なりの目盛り)に
気づくことは、彼等のサポ-トになると述べています。
私は初めて自閉症スペクトラムの青年のひまわり畑の花がなくて茎の箇所が
実に丁寧に描かれているあの描画を想起しました。ある臨床心理士の方に
見て頂いたら、「彼は隠している」の一言。でも花を支える茎に彼が着眼
しているところに私なりに希望の光らしきものを感じました。
< レッテル貼りしたくなる理由>
一般に「先入観はよくない」「レッテル貼りを避けるように」といわれている。
ほっておくて と、つい逆に言えば、レッテル貼りをしないでいることは、かなり
エネルギーを 使うということでもある。ある人に対してカテゴリ-分けせず、判断を
一時棚上げにしておくことは、新しい情報をキャッチしては、その人に対するイメ-ジを
常に更新し続けることでもあるからだ。このことは、教師として とても大切なことと
私の小学校から中学校にかけてそのことを痛感しています。小学4年の時の担任の男のA
先生私のことをよく理解して頂きましたが、5年の女性のB先生にはどうも素行面での
評価がよくなく、しかし、中学に入ると、Bのご主人の先生に1年の担任をして頂き、
私の弱点をあえて指摘せず、私の長所を伸ばしていただき、先生の期待に答えて級友のY君
と共に名古屋の同じ大学に進学できました。その後との2と3年の担任の男性の先生にも
人間形成の面、進学指導面でよくしていただき感謝しています。
筆者は、「あの人は頑固だ」とレッテル貼りすることで、その人の多くの情報を集め
たり、違う面について注目したりする必要がなくなる。
もし言ったことについて聞いてもらえなくても、「頑固だからしょうがい」と流しやすく
なる。当人とっては時には柔軟なむ対応をしても気がつかれにくくなり、柔軟性を身に
つけようにと努力していたとしても、周りに変化を認めてもらうことが困難になる。
(特に成長過程の児童、生徒に対しては、とても留意すべきことと思います)
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